南極半島西部で撮影された氷山(2016年3月4日撮影、資料写真)。(c)AFP/EITAN ABRAMOVICH 【5月31日 AFP】北大西洋(North Atlantic)から流れる深層の寒流が、南極への地球温暖化の影響を弱め、海水面上昇のペースを遅らせているとの研究結果が30日、発表された。 英科学誌「ネイチャー・ジオサイエンス(Nature Geoscience)」に掲載された研究論文によると、厚さが最大4キロに及ぶ氷に覆われた雪の大陸、南極のこの氷のように冷たい「断熱材」の効果は、数百年にわたって持続する可能性があるという。 今回の結果は、海抜の低い地域に住む数億の人々にとっては朗報だ。海水面が2100年までに最大で1メートル上昇し、それらの人々が脅威にさらされる事態が、国連(UN)の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が発表した最新報告書で予測されていたからだ。 最近の
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