この日、極東の母基地を飛び立ったと推定されるロシア空軍の大型爆撃機(Tu-95)2機は、ウラジオストック付近から朝鮮半島東方沖に日本海を南下し、韓国鬱陵島北方から東に針路を変えて竹島北方から能登半島沖に進出したと見られる。航空自衛隊のレーダーサイトでこれらの航跡を探知したのは竹島北東の地点であるから。それまでの経路はあくまで筆者の推測である。問題は、この竹島北東で探知した航跡が4機であり、大型爆撃機2機に加えてロシアの最新鋭戦闘機(Su-35)2機がエスコート(援護任務)で随伴していたということである。 日本海をここまで南下する爆撃機にエスコート・ファイター(援護戦闘機)が随伴することは、今までに殆ど例がなかったことである。この後も、爆撃機の北上に伴い、佐渡島北方の空域において新たに出現した同型戦闘機(Su-35)2機がエスコートを交代し、稚内沖から沿海州方面へ離脱するまで爆撃機に随伴して
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