今の世界はどの程度までリアルか? 過去60年間の経済成長のうち、本当の成長はどのくらいあっただろうか? 富、快適な暮らし、給料、お年寄りが一般的あるいは必要だとして受け取る年金のうち、リアルなのはどの程度までか? そして様々なレベルの借り(金銭的および生態学的な借り)が作り上げた持続不可能な幻想は、どの程度まで本物だろうか? アイルランドに行けば、レンガやモルタルでさえ蜃気楼だということが分かる。負債の上に建てられた新経済の驚異は、価値もなく空虚なたたずまいを見せている。 1950年以降、私たちは幻想を維持するために、過去10万年間より多くのダメージを地球上の生物システムに与えてきた。その損害は何世紀も続くのに、そこから得られる恩恵は1年と持たないかもしれない。再びアイルランドに目を向けてみると、不穏な未来が見えてくる。悪行のほんの一例だが、同国政府はGabhra Valley(ゴーラ渓谷
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