インターネット掲示板「2ちゃんねる」が昨年6月までの半年間に、警察当局から削除要請を受けながら放置した違法情報は3026件に上ることが、警察庁のまとめでわかった。 前年同期の3倍と大幅に悪化し、犯罪の温床となっている。麻薬特例法違反ほう助容疑で関係先などを捜索した警視庁は、違法情報の放置が薬物売買を助長したとみて、削除の責任者の解明などを進めている。 警察庁は2009年以降、要請から2か月以上削除されない違法情報の多いサイトを半期ごとに調査。2ちゃんねるは同年上半期に522件を記録して以来、連続で最多となっている。特に昨年上半期は急増しており、15件だった2位のサイトとは大幅な差となった。内訳をみると「薬物関連」が2639件と全体の87%を占め、金融機関の口座(309件)や携帯電話(78件)の売買もあった。