19世紀から20世紀にかけてのフランスに、ポアンカレという数学者がいて、統計学を使ってパン屋の不正を見抜いた逸話があります。 パンの重量は1000gを平均として正規分布するはず… あるパン屋では1000gのパンが売られていました。1000gのパンをつくるには、当然1000gを目指してつくりますが、その重量からは少し重くなったり、少し軽くなったりしてしまうものです。要するにある程度の誤差が生まれます。ただ、その誤差は大きいものほど発生しにくいのが普通です。 1020gになったり、980gになったりすることはよくあるでしょう。1050gになったり、950gになることもあるかもしれません。しかし、1100gになったり、900gになったりすることはまずないといえますよね。これは、誤差と呼べるものではなくて、なんらかの大きな間違いがあったのだろうと考えることができます。 パンに限らず、基本的にある重