しばらく前に、数人の村人に混じって、見たことがない老人がひとり、招賢から来たオート三輪から降りるのを見かけました。界隈の村人にはいない、ナップザックを背負った、見るからに闊達そうな老人でしたが、ゆうに80歳は越えている趣だったので、私はすぐさま近くにいた人に「誰?誰?あの人」と聞いたのですが、そのときは答えがありませんでした。 あとでわかったところによると、彼は近くの村の出身だけれど、今は南の広東に住んでいて、賀家湾に住む甥のところにやって来たのだそうです。年齢は90歳くらいで、元八路軍兵士だというのです。私はさっそくその顔見知りの甥のところに行って話を聞きたいと申し込んだのですが、彼は、「気難しい人だから、ちょっと無理かも」というのです。いわれてみると、確かにそんな風貌の老人でした。とにかく聞いてみてくれと頼んだのが1週間ほど前でしたが、OKが出たのです。 翌日さっそく村の高大夫(医者)