MEによる日本語係り受け解析 太田一樹 東京大学理学部情報科学科 4 年 kzk@is.s.u-tokyo.ac.jp 2007/06/07 概 要 日本語の構文解析において、係り受け解析は自然言語処理の基本技術の一つとして認識され ている。近年では構文情報が付加された大規模コーパスが利用になったことや、使用できるコ ンピューターの性能が伸びてきたことから、機械学習の手法を用いた係り受け解析手法が数多 く提案されている。 今回は特に最大エントロピー法 (ME 法) を用いた日本語係り受け解析手法について調査・実 装を行った。ある文節間の係りやすさの確率は、ME によって学習した係り受け確率モデルか ら計算する事ができる。この確率モデルは、学習データから得られる品詞情報などを元に、2 つ の文節が係るか係らないかを予測するのに有効な素性を学習することで得られる。 本稿では、ME 法の概要・