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ブックマーク / hankinren.hatenadiary.org (2)

  •  妻に欲情しない夫 - 花房観音  「歌餓鬼抄」

    「どうして私とセックスしないの?」 と、彼女は夫に聞いた。 もう、ずっと夫は自分に手を出してこない。キスも手を繋ぐこともしない。結婚前は会う度にセックスしていたのに。 夫は不能になったわけではない。AVを購入してオナニーはしている。AVに出ている見知らぬ女には欲情してもには欲情しないのか。自分から誘うそぶりを見せても「忙しい」の一点ばり。浮気をしている様子も無さそうだ。 は夫しか男を知らない。このまま私は夫から欲情されず一生セックスをせずに人生を終えるのか。そんな時に結婚前に好きだったけれども相手が既婚者で、自分も婚約者がいたのでキス以上の関係にはならなかった相手と再会した。 その人との電話やメールは、ずっと彼女の心の支えだった。 「結婚して、何もいいことなかったよ。人生をやり直したい。」 と、彼女は言う。当は、まだ結婚したくなかったのに。自分はまだ若いし遊びたい。それでも相手が強引

     妻に欲情しない夫 - 花房観音  「歌餓鬼抄」
  • この胸の痛みも、いつかは - 花房観音  「歌餓鬼抄」

    葉書の整理をしていた。その中に、結婚を知らせる一枚の葉書を見つけた。私は恐々と、その葉書を手にした。そこには平凡な一組の夫婦の写真があった。私は、ずっと、相当永い間、この葉書を正視することが出来なかったのだ。その葉書が来た時に、その二人が結婚することはわかっていたけれども、自分でも思いがけないほどの衝撃を受け目の前が真っ暗になった。 何故衝撃を受けたのか。それは、その夫婦の男の方が好きで、女に嫉妬して、、、、と、いう単純な話とは、ちょっと違う。私は、その女が嫌いだった。憎んでいたと言ってもいい。大嫌いだった。憎んでいることに気付かず、しばらくの間「友達」のフリをしていた時期もあった。 その女は「いい人」で、皆に好かれているように私の目には見えた。いろんなことが、人より「ちょっと駄目」な所も、「ちょっと駄目だけど一生懸命な頑張り屋さん」な所も、「無邪気で純粋」な所も、完璧じゃないからこそ好感

    この胸の痛みも、いつかは - 花房観音  「歌餓鬼抄」
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