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ブックマーク / mb101bold.cocolog-nifty.com (9)

  • 「それじゃ商売にならない」という言い方が好き - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    コピーでも、アートでも、デザインでも、レイアウトでも、絵コンテでも、企画でも、マーケティング戦略でも、なんでもそうですが、いろいろたくさん考えるけれど、その中で世の中に出るのはたったひとつだけ。しゃらっとテレビや新聞、雑誌なんかに登場する広告やプロモーションなんかの後ろには、たくさんの没アイディアが隠れています。能天気に歌って踊る、アホみたいなCMも、ほんとはけっこう苦労してつくっているのよねん、みたいなことを言いたいわけじゃなく、要するに、クリエイティブって「チョイス」だったりします、ということが今夜は言いたいのでした。 なんとなく英語で「チョイス」という言葉を使ってみましたが、つまりは、数多くのアイデアから選択をしているわけで、選択の裏側には「だめ、これはない」みたいなことがあるわけです。いわゆる「没」というやつですね。 アイデアを没にするためには、理由がいります。まあ、理由なく「没」

    「それじゃ商売にならない」という言い方が好き - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
    solailo
    solailo 2009/06/04
    最終段
  • 素朴な疑問として - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    どうして新聞とかテレビの報道って、こういう切り取り方するのでしょうね。2009年4月25日23時49分にYOMIURI ONLINEに配信された記事のタイトル。報知ではなく読売新聞の記事です。 SMAP・香取さんも番組で謝罪…「絶対に許されない」 で、中身はこう。後半部分を引用します。 香取さんは「SMAPのメンバーである草なぎ剛が皆さんに多大なるご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます。今回してしまったことは、社会人として大人として絶対に許されることではありません」と謝罪。24日夜に電話で話したことを明かした上で「深く深く反省していました。みなさんに許していただけるのなら、SMAPに一日も早く戻ってくることを願っています」とした。 普通の感覚として、あの香取さんの謝罪を切り取って「絶対に許されない」とは要約しないと思うんですね。だって、最後に「許していただけるのなら」と言っているわ

    素朴な疑問として - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
  • 「enは転職者とはてブを応援しています。」と、広告とネットコンテンツの新しい関係。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    はてなブックマーク(参照)の自社広告(はてなが用意するという意味です)枠がエンジャパンに変わりました。私は前から、はてなブックマークの自社広告枠を注目していて、前にリクルートだったときは、けっこうコピーに力があって、面白いなあと思っていました。リクルートの場合は、自社であらかじめ読み物系のコンテンツを用意しておいて、そのコンテンツの内容を想起させるようなコピーを掲載し、なんだろうと思わせておいて、自社コンテンツに誘導するというカタチでした。 ネット広告は、アーカイブ性が少ないので、ここに事例を示せないのが残念ですが、リクルートでは、ユーザー目線のつぶやきコピー系だったように記憶しています。テキスト系のネット広告としては異彩を放っていましたが、方法論としては王道で、どちらかと言えば、広告が元気だった頃の手法に近く、見ている側からの印象としては、テキスト広告でもやり方を考えればここまでできるん

    「enは転職者とはてブを応援しています。」と、広告とネットコンテンツの新しい関係。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
    solailo
    solailo 2008/12/27
  • ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね): 糸井重里さんの重さ

    コピーライターの時代がありました。言葉を武器に、ひたすら言葉が紡ぎ出す世界を付加価値にして、コピーライターという職業は時代の寵児になっていきました。いま思えば、それはバブルだったのかもしれません。その付加価値には、きっと広告が含まれていなかったのだと思います。小説家、詩人、作詞家、そして、コピーライター。言葉のプロフェッショナルを指向してはいても、それは広告のプロフェッショナルを指向してはいませんでした。 けれども、あの時代はそれでよかったのでしょう。それでもものが売れました。あの時代から少したって、つまり、バブルが崩壊する真っ最中に、私はコピーライターになりました。CIプランナーからの転身だったので、時代の寵児としてのコピーライターにはあまり興味はありませんでした。うまいコピーはうまいと思いますが、そこに憧れはなかったような気がします。 そんな中、これはまいったなと唸らせられたのは、糸井

    ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね): 糸井重里さんの重さ
    solailo
    solailo 2008/11/15
  • ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね): なぜ吉野家は食券機を置いていないのか。

    有名な話ですのでご存知の方も多いかと思いますが、吉野家に券機が置いていなくて、代金後払いなのは、べ終わって店を出るお客様に「ありがとうございました。」の挨拶をする機会を店員さんが逃さないようにするためなんですね。 券制や料金前払い制は効率がいいのですが、店員さんが用事をしている間にお客さんが店を出ると、挨拶する機会を逃してしまいます。ラーメン屋さんなんかで店を出るとき無言なことってよくありますよね。まあそんなもんかなと思うので、あまり不愉快にはなりませんが、客としては「ありがとうございました。またどうぞ。」なんて言われるほうが気分はいいですものね。 バブルの頃、さかんにCI=Corporate Identityが重要だと言われました。CIは、大きくVI=Visual Identity(視覚的なアイデンティティ:ロゴとかシステムデザインとか)とBI=Behavior Identity(

    ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね): なぜ吉野家は食券機を置いていないのか。
  • 「なぜ理屈っぽい広告は嫌われてしまうのか。」あとがき - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    なんか、私のエントリの中ではこの「なぜ理屈っぽい広告は嫌われてしまうのか。」(参照)というエントリは、比較的多くの人に読まれたようで、その中でもいろんな意見が「はてなブックマーク」(参照)に書かれていて、書いた人も楽しく読ませていただきました。それをきっかけにいろいろ考えることもありましたので、あとがきにかえてコメントに答えてみたいと思います。(新しいネタが思いつかない言い訳だったりしますが) デルとかのマーケティングはすさまじく上手いと思うけどなあ・・・。 そうですね。デルはうまいと思います。新聞と雑誌で集中出稿。ショップを経由させず、そこでレスポンスでPCを売ってしまう直販というビジネスモデルを大手で最初にはじめたのはデルですものね。デルという会社は、PCは完全にコモディティ化しているという認識っぽいですね。それはある意味当たりかも。 で、デルの広告は理屈っぽいか。私はそういうふうに

    「なぜ理屈っぽい広告は嫌われてしまうのか。」あとがき - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
    solailo
    solailo 2008/08/14
  • 笑かしたいけど、笑われたくない。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    新喜劇の座長として活躍されている芸人の小籔千豊さんが「めちゃイケ」に出演されて、妙に緊張してしまった理由として「笑かしたいけど、笑われたくないとか考えてしもて」と言っていました。あはは、わかるわかる。でもねえ、笑われるって、すごく素敵なことでもあるよなあ、なんて思います。もちろん、あの吉新喜劇をまとめあげている当の小籔さんは、そんなことも十分承知なんでしょうけどね。 その昔、私がいた会社で、アメリカンホームダイレクトの広告をつくっていて、当時、大ヒットしていました。私は残念ながらその制作チームの一員ではありませんでしたが、あの広告チームに入りたくてしょうがなかったです。だって、自慢できるし。♪ピンピロリーン、と音が鳴って、親指と小指をたてて親指を耳にあてて高速に振るジェスチャー(海外では電話のサイン)をするCMです。 あのCMは、けっこう人気があって、好感度調査でもナンバーワンをとっ

    笑かしたいけど、笑われたくない。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
  • 別にキザなことを書くつもりはないけど、いろんな意味で、広告と恋愛は似ていると思います。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    広告は愛だ。とか。広告は企業から消費者へのラブレターである。とか。そんなことを書くつもりはありません。当方のリアルな姿を知る人が見たら、何をかっこつけてんだよ、なんて言われそうだしねえ。なんか、ブログではぜんぜん違うんだね、ふふふ、ってのがありありと思い浮かぶし。 ということで、なぜ恋愛と似てるか。まあ、結論から言えば、理屈じゃないってことですわ。例えばね、ある人を好きになって、いろいろと考えるよね。その人は何が好きなのか。その人に恋人はいるのかいないのか。自分はその人にふさわしいのかどうなのか。あらゆる状況を考え抜いて、ああ言われたらこう言う、みたいなこととか、ああしてこうしてああなって、みたいなことをシミュレーションして、でもって、告白する。でも、いくら考えたこところで、理屈とか関係なしにふられる時はふられますわな。あいつより絶対俺の方がいい、あらゆるところで秀でている、なんて叫んでみ

    別にキザなことを書くつもりはないけど、いろんな意味で、広告と恋愛は似ていると思います。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
  • 難しい内容を、難しい内容のままに、やさしい言葉で話す難しさ。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    確か、そんなことを糸井重里さんが書いていたような気がするのですが。 難しい内容を、やさしい内容に変えて、やさしい言葉で話すのは、わりあい簡単です。その段階で、難しい内容が、別のやさしい内容、つまり、分かりきった内容に変わっているのですから。既知の内容へのすり替えですね。でも、これは人気がありますよね。すでに知ってることのデ・ジャビュですから気持ちがいいんです。テレビのワイドショーなんかは、きっとこういうことだと思います。 やさしい内容を、難しい言葉で話すのは、案外、これも簡単です。人を煙に巻きたいとき効果的ですね。あと、自分を正当化したいときに、よく使いますよね。難解な言葉を使っているけど、言ってることは、俺はあいつが気に入らないっていうことだったり。 難しい内容を、難しい言葉で話したり、やさしい内容を、やさしい言葉で話すのは、まあ普通ですよね。難しい内容を理解するためには、難しい言葉を必

    難しい内容を、難しい内容のままに、やさしい言葉で話す難しさ。 - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
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