ベトナムの国営メディアは、中国とベトナムが領有権を争う南シナ海の西沙(パラセル)諸島近くの海域で、9日夜、ベトナムの漁船が中国の船に衝突されて沈没したと伝え、今後、ベトナム国内で中国に対する反発が強まりそうです。 沈没した漁船には当時、船員11人が乗っていて、付近にいた仲間の船に全員救助されたということです。 西沙諸島周辺では、これまでもたびたび中国の船によるベトナムの漁船への妨害行為が起きていて、先月以降、地元メディアが伝えただけでも、合わせて6隻の漁船が放水によって船体が壊れるなどの被害を受けています。 これまでのところ、ベトナム政府は公式の反応を出していませんが、中国側による相次ぐ妨害行為に、今後、ベトナム国内で中国に対する反発が強まりそうです。