北方四島のロシア人住民と日本人の元島民らが相互に行き来するビザなし交流に関連し、四島を管轄するロシア極東サハリン州が来年から四島を訪問する日本船に対して入港税を要求する方針を決めたことが27日、分かった。 日本側は「北方四島は日本固有の領土」との立場で、四島でのロシア側による徴税方針には反発するとみられ、来年のビザなし交流実施の障害となる可能性もある。 サハリン州はロシア外務省とも協議の上で、来春の代表者間協議で日本側に正式通告する予定。 サハリン州などによると、今年8月末に四島の港湾管理者が別組織に変わった結果、ビザなし交流の日本船がこれまでロシアの法律に基づく適正な入港税を納付してこなかった「法律違反」が発覚したという。(共同)