今季から中日の指揮を執る与田剛監督(53)が、6年連続Bクラスに沈むチームの再建に取り組む。1990年代前半に中日の抑え役として活躍した指揮官は、どんな青写真を描いているのか。自身が目指す指導者像を含め、抱負を語ってもらった。(鷹見正之、上山浩也) ――昨秋のキャンプは精力的に動いた。何か感じたことは。 「投手ならば球速や球種、野手ではスイングスピードを感じたほか、飛距離、得手不得手のコースといったところ。まだ何となくですが、性格的な情報も得ることが出来たと思う」 「個々の能力が低い」 ――6年連続Bクラスの中日をどう見ていたのか。 「結果が出せないということは当然、個々の能力が低いと思う。優勝するチームは戦略だけ、戦術だけでは絶対に勝てない。それを実行できる能力の高い選手がいないと始まらない。まず選手たちが自分たちのことをしっかり知るということが大事だと感じる」 ――就任してすぐに複数ポ