鹿児島市が来年度の運用を目指す「芝刈り電車」の本体車両が、大阪市内の工場から鹿児島市交通局に届いた。9日には操作方法を確かめるなど、デビューに向け最終調整が進んでいる。黄色の箱から4本の太い管が突き出した車体は、SF映画に出てきそうな姿だ。 大阪車輌(しゃりょう)工業が製造。1月下旬、高麗町の交通局に輸送された。機関車役となる散水車と連結し、同社社員と同局職員が配線など仕上げを行っている。 芝刈り車両は廃電車の台車に芝刈り装置や吸引・回収装置、照明などを装備。市電の緑化軌道敷の芝を走りながら刈る。高さは2.5メートルほどで、芝刈り装置は幅が変えられる。