砂原良徳、LEO今井、白根賢一、永井聖一によるTESTSETが1stアルバム『1STST』を完成させた。もともと2021年の『FUJI ROCK FESTIVAL』にMETAFIVEの特別編成として出演したことからスタートしたこのバンドは、その後のライブオファーを受けてTESTSETとして再始動。これまでメディアへの露出はごく限られたものだったが、ライブを観た人からは絶賛の声が寄せられていたバンドの全貌がついに明らかになった。 METAFIVEからの連続性も感じられつつ、白根と永井もソングライティングに関与し、よりフィジカルに進化を果たした『1STST』はTESTSETとしての記名性が強く感じられる作品に。そして本作は、生演奏とプログラミングを織り交ぜたサウンドデザインで、SNSに端を発する現代の諸問題を歌い、アートワークも含めて自然と文明の対比を描きながら、その複雑さを見つめ、「リアルの

2021年初頭、Twitter上で大きな話題を集めた高校生テクノユニットを覚えているだろうか。 中学時代、YouTubeで見たYellow Magic Orchestraのミュージックビデオに衝撃を受けた岩井莉子と、その高校時代の友人である高橋芽以によって結成されたLAUSBUB。本格的な音楽活動期間は1年ほどだったにも関わらず、オリジナル楽曲“Telefon”はSoundCloudの全世界ウィークリーチャート1位を記録した。 コロナ禍の受験期を乗り越え、2003年生まれのふたりは晴れて大学生となり、キャリア初となるCD作品『M.I.D. The First Annual Report of LAUSBUB』を11月16日リリースした。本作に収録されている細野晴臣“Sports Men”のカバーがまず目をひくが、今年8月にふたりは細野のラジオに出演し、LAUSBUBの音楽に大きな影響を与え

ayUtokiO（アユトーキョー）の新作『恋する団地』が7月16日にリリースされる。 ayUtokiOは、猪爪東風（ex.MAHOΩ、ex.the chef cooks me）がリーダーのプロジェクト。昨年はダウンロードコード付きの自主音源カセットテープを自主でリリースしており、全国流通しなかったにも関わらず、リスナーの間で話題を集めていた。 『恋する団地』では、これまでの英詞から一転して日本語詞を転向。ギターやベースだけでなく、バイオリン、ビオラ、フルート、キーボードが織りなす巧みな曲展開と甘酸っぱいメロディーが詰まった全5曲が収められる。トレイラー映像とタイトル曲“恋する団地”のPVが公開されているのであわせてチェックしてみよう。オフィシャルサイトでは岡村詩野、カジヒデキ、川辺素（ミツメ）から寄せられたコメントも掲載中だ。 ayU tokiO 『恋する団地』（CD） 2014年7月16

fulaのニューアルバム『The KING』が、9月24日にリリースされる。 字引佑麿（Vo,Gt）、石川ユウイチ（Gt,Cho）、安本佑治（Ba,Cho）、高木健（Dr,Cho）の4人から構成されるfulaは、ジャムロックをベースにした清涼感溢れる歌ものポップサウンドを奏でるバンド。これまでに『One Music Camp』『MINAMI WHEEL』『ETERNAL ROCK CITY』などのイベントに出演している。 アルバム『The KING』は、5月にリリースされたEP『Apology Man / Night Adventure』に続く作品。なお、収録楽曲数は、サッカー日本代表の「伝説の11番」に敬意を払うという意味も込めて、全11曲になったという。 fula 『The KING』（CD） 2014年9月24日（水）発売 価格：2,160円（税込） FLR-0005 1. jeng

坂本慎太郎の5月28日にリリースされるニューアルバムの詳細が明らかになった。 1stアルバム『幻とのつきあい方』から約2年半ぶりにリリースされる同作のタイトルは『ナマで踊ろう』。構想と妄想に約2年をかけて完成させた、坂本の作品史上最もシリアスでポップな10曲入りのコンセプトアルバムになるという。 同作のレコーディングは、これまでも坂本の作品に参加している菅沼雄太（Dr）に加え、OOIOOなどで活躍するAYA（Ba）が参加し、トリオのバンド編成で行われた。菅沼はパーカッションとコーラス、AYAはエレクトリックピアノとコーラスも担当。さらにゲストミュージシャンとして、西内徹（Sax,Fl）、初山博（Vib）、中村楓子（Vo,Cho）が参加しているほか、エンジニアに中村宗一郎を迎えている。 なお、同作は初回限定盤、通常盤共にアルバム収録曲全曲のインストゥルメンタルバージョンを収録したボーナスCD

APOGEEのタワーレコード限定シングル『Fall Into The Sky / Grayman』が、3月5日に発売される。 同作は、昨年約3年ぶりに開催されたワンマンライブの会場で限定販売された作品。今回はファンの要望に応えて、全国のタワーレコードで販売されることとなった。収録曲は、バンドの新境地を表現したタイトル曲“Fall Into The Sky”と、今回初音源化されたライブの定番曲“Grayman”の全2曲。 また、4月29日に東京・渋谷CLUB QUATTROで行われるワンマンライブに、ゲストサポートミュージシャンとして、世武裕子がピアノで参加することが発表された。同公演のチケット一般発売は2月16日からスタートする。 APOGEE 『Fall Into The Sky / Grayman』（CD） 2014年3月5日（水）タワーレコード限定発売 価格：1,050円（税込） B

パスピエのニューシングル『MATATABISTEP / あの青と青と青』が、3月26日にリリースされる。 同バンド初の両A面シングルとなる同作は、パスピエ流ダンスナンバー“MATATABISTEP”と、壮大な世界観と深淵なメロディーを打ち出した“あの青と青と青”に加え、電気グルーヴ“Shangri-La”のカバーも収録。さらに初回限定盤は、大胡田なつき（Vo）描き下ろしのダブル紙ジャケット仕様になっているほか、ライブ音源やライブ限定アレンジのレア音源を収録したボーナスディスクが付属する。 また4月には、ツーマン形式で東名阪の3都市を回る自主企画ツアー『印象C』も開催される。ゲストとして、東京公演に9mm Parabellum Bullet、名古屋公演に髭、大阪公演にクラムボンが出演する。チケットの第2次先行予約が2月16日までパスピエのオフィシャルサイトで受付中だ。 なお今回の発表とあわせ

女性シンガーソングライターが花盛りの現在にあっても、決して無視することのできない新たな才能がまた一人登場した。それがデビュー作『Why White Y?』を発表する、寺岡歩美のソロプロジェクトsugar meだ。彼女がフェイバリットに挙げるのは、ジョン・レノン、エリオット・スミス、ニック・ドレイク、Sparklehorse……見る人が見れば、かなりギョッとしてしまう並びではあるが、ここから連想される内省的で美しい楽曲を愛する音楽ファンの期待を裏切るようなことは決してないはず。さらには、周りを固めるのが共同制作者のmilkを筆頭に、小山田圭吾、イトケン、千住宗臣となれば、これはもう盤石だと言っていいだろう。リードトラックであるTHE BEATLESテイストの名曲“as you grow”を聴けば、誰しもが彼女の虜になるに違いない。 実はここに至るまでにはかなりの紆余曲折があったsugar m

bonobosのニューアルバム『HYPER FOLK』が、3月5日にリリースされる。 同作はbonobosにとって2年3か月ぶりとなるアルバム。収録曲などの詳細は後日発表される。 なお、3月には大阪・心斎橋 Music Club JANUS、愛知・名古屋CLUB QUATTRO、東京・恵比寿LIQUIDROOMを巡る東名阪ツアー『東海道三次vol.6』がスタート。チケットの先行予約はbonobosのオフィシャルモバイルサイト「HOKA HOKA」で12月9日18:00まで受付中だ。

『MdN』最新号は2013年クリエイティブ総括、ライゾマ、tofubeats、BALCOLONY.ら登場 特集記事「日本を面白くしたデザイン/クリエイション2013」が、12月6日発売の『MdN』2014年1月号に掲載されている。 同特集は、2013年に話題を集めたクリエイターやデザイナー、アーティストなどを掘り下げる記事から構成。RhizomatiksがPerfumeのライブ演出やウェブプロジェクト「Perfume official global website」を振り返るインタビューをはじめ、tofubeatsが自身を取り巻くグラフィックシーンについて語ったインタビューが掲載される。 さらに、ももいろクローバーZや『魔法少女まどか☆マギカ』のデザインに携わったBALCOLONY.、でんぱ組.incのビジュアルを手掛けるデザイナーのスケブリ、きゃりーぱみゅぱみゅのPVを手掛ける映像ディレ

原田郁子が音楽を手掛けたマームとジプシーの舞台『cocoon』のサウンドトラックが、11月21日にototoyで配信リリースされる。 8月に東京・池袋の東京芸術劇場シアターイーストで上演されたマームとジプシーの『cocoon』は、漫画家・イラストレーターの今日マチ子が沖縄戦に動員された少女たちから着想を得て描いた、同名漫画をもとにした作品。彼女たちの悲惨な日常を背景に、世界の凄惨さと自己の少女性の狭間で揺れる少女たちの物語が描かれている。 原田によるサウンドトラックは、「当時聞いていた『音』」と「彼女たちが聞きたかった『音』」をテーマに、レコーディングエンジニアのzAkと共にサウンドトラックとしてまとめたもの。収録曲は同作のために書き下ろされた“とぅ まぁ でぃ”“Satoko's song”をはじめ、フィッシュマンズやbloodthirsty butchersらのカバーなど、劇中で使用さ

真鍋大度（Rhizomatiks）の特集が、TBS系列局のドキュメンタリー番組『情熱大陸』で11月3日に放送される。 先端技術を駆使し、エンターテインメントやデザイン、アート、エンジニアリングを横断する表現形態で注目を集めているRhizomatiks。Perfumeのライブや映像などの演出に技術的な面で携わり、Perfumeの海外向けプロジェクト『Perfume「Global Site Project」』が国際広告賞『カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル 2013』で銀賞を受賞するなど、国内外で高い評価を獲得している。 同放送では、Rhizomatiksの中心を担うメディアアーティストである真鍋に、約半年間にわたって密着。新たなターゲットとして「金融」を掲げた新作の制作を通じて、真鍋の発想と創作の秘密に迫っていく。

Her Ghost Friendのトラックメーカーとしても活動するDJ Obakeのソロアルバム『Q』が、11月13日にリリースされる。 冨田勲のコンサートで電子音楽に出会い、電気グルーヴなどを通じてテクノミュージックの存在を知ったというDJ Obake。初のソロアルバムとなる同作は、ボーカルシンセや子どもたちの合唱をフィーチャーした楽曲、ピアノなどのアコースティック楽器をフィーチャーした情緒あふれるエレクトロニカなどを収めたバラエティー豊かな電子音楽作品に仕上がっている。ジャケットアートワークは映像チーム「最後の手段」が担当。 なお、同作のトレーラー映像がYouTubeで公開されているほか、SoundCloudで楽曲試聴が実施中だ。 DJ Obake 『Q』（CD） 2013年11月13日発売 価格：2,100円（税込） Cosmic counterpoint / NEWTOK / AR

KAMAMOTOMIKAの初アルバム『iii』が、10月16日にリリースされる。 KAMAMOTOMIKAは、ピアノの弾き語りで活動していたトミカ（Vo,Pf）、それぞれのバンドで活動していた番長（Dr / BAGDAD CAFE THE trench town、AFNICA、ワンダフルボーイズ）、やす（Ba / みかとやす）の3人組。 「ありのままのKAMAMOTOMIKAを表現する」ことに重点をおいて制作したという同作では、ライブの定番曲“マホウ”やトミカのエモーショナルなボーカルをフィーチャーした新曲“汚い世界”など全10曲が収められる。また、収録曲“マジックミラー”のPVがYouTubeで公開されている。 なお、カツマーレー＆The SOUL KITCHENとのダブルリリースイベントが、11月2日に東京・渋谷のLUSHで開催。チケット予約はKAMAMOTOMIKAのオフィシャルサイ

パーティーロボットバンド「Z-MACHINES」とSquarepusherによるコラボレーション楽曲“SAD ROBOT GOES FUNNY”の動画がYouTubeで公開されている。 同楽曲を書き下ろしたSquarepusherは「今回の試みは『エモーショナルなマシーンミュージック』という新しい領域を開拓するものである」とコメントしており、楽曲の後半では78本の指と12個のピックで複数のメロディーラインをギターロボットが奏でるなど、Z-MACHINESの演奏能力を存分に引き出した展開となっている。 なお、動画制作はRhizomatiksの真鍋大度が担当。撮影用のロボットアームに取り付けられたカメラを用いることで、演奏する様子を至近距離で撮影しながら、Z-MACHINESの細部構造や音を出す仕組みの詳細まで捉えている。 “SAD ROBOT GOES FUNNY”は、iTunes Stor

9月18日にリリースされるYeYeのニューアルバム『HUE CIRCLE』から予告映像が公開された。 彼女にとって2011年にリリースされたデビューアルバム『朝を開けだして、夜をとじるまで』以来約2年ぶりとなる同作には、全10曲を収録。彼女のホームグラウンドとも言える京都のきんせ旅館などで録音され、ゲストミュージシャンにはライブのバンドメンバーでもある妹尾立樹（LLama）、浜田淳（Lainy J Groove）、田中成道に加えて、井上陽介（Turntable Films）が参加しているほか、レコーディングエンジニアは田辺玄（WATER WATER CAMEL）が務めている。 今回公開された予告映像では、アルバム収録曲の一部を聴くことができる。また、ceroの『WORLD RECORD』『My Lost City』などを手掛けた惣田紗希によるジャケットアートワークも公開。Rallyeのオフ

女性音楽家「Babi」のニューアルバム『Botanical』が、9月13日にリリースされる。 岩手出身のBabiは幼少期からピアノや作曲を学び、音楽大学在学時に多重録音による創作活動をスタート。2011年に自主レーベル「ウッフフクク」を設立し、クラシックやトイポップ、エレポップなどの要素を昇華した1stアルバム『6色の鬣とリズミカル』を発表した。 約2年ぶりのアルバムとなる同作は、前作と同様に作詞作曲、編曲、プログラミング、プロデュース、歌を自ら担当した作品。ゲストには佐藤優介（Ba / カメラ＝万年筆）をはじめ、大石俊太郎（Sax,Cl,FL）、河崎聡（Fg）、吉田篤貴（Vl,Vla）、越川和音（Vc）などを迎え、弦楽器や管楽器を配した色彩豊かなサウンドが展開されている。また、CORNELIUSのサウンドプログラマーとしても知られる美島豊明が数曲のミックスとマスタリングを担当。同作のトレ

以前と比べて、音楽の流通方法が様変わりしてきている。違法コピー、音楽配信、定額配信サービス、YouTube……少し考えてみるだけでも、様々なサービスが人々の生活に浸透していて、音楽の聴き方や体験に影響を与えていると言える。多くの人々が今の時代に合った音楽の盛り上げ方を模索している中、音楽活動を支援する総合音楽会社「エターナルステージ」の代表・遠山寛之がチャレンジングなプロジェクトを立ち上げた。匿名の音楽制作チーム「studio14」のメンバーには、一流の作品制作に携わっているミュージシャン、作曲、アレンジャー、エンジニアが名を連ね、クオリティーの高い音楽を日々生み出している。音楽制作の現場において、才能や実力を持っていても「ブランド」が足りずにクオリティーの高い音楽が見逃されていることに疑問を感じ、「個人の実績」ではなく「チームのクオリティー」を標榜しながら活動しているのだ。既存の音楽業界