紀元前7000万~8000万年頃、地球の空には翼竜の一種、プテラノドンの姿があったという。本当にどれくらい飛べたのかということについては、様々な議論があるようだが、一般的には翼長7メートルを超す(膜のような)大きな羽を使って、長時間滑空することはできたであろうと考えられている。 面白いことに、彼らは鳥の祖先ではないらしい。最近の研究によれば、プテラノドンが存在した時代には地表を這っていた恐竜のうち、羽毛を持つ種類が、後に現在の鳥に進化したとする説が主流となっているようだ。白亜紀の末期、隕石の衝突が契機となって気候が激変。恐竜の大部分は絶滅したとされるが、プテラノドンをはじめとする翼竜は、さらにそれよりも早い時期に絶滅したということだ。 現在の鳥につながる恐竜(の一部)は、なぜこの大変化の時期を乗り切り、さらに進化を遂げたのか。そのほかの恐竜や翼竜は、なぜ同じような道をたどれなかったのか。