「日本ブランドも中国ブランドも、品質は全く同じです。日本ブランド製品の値段が高いのは、日本の会社が作っているからですよ」 北京市朝陽区にある家電量販店「大中」。テレビ売り場の販売員は涼しい顔をして、こう言い放った。 「協力金」と称する訳の分からない支払い 店内を見回すと、日本ブランド製品の売り場は、目立たない場所に押し込まれている。中でも気の毒だったのがエアコンだ。エアコン売り場の一番奥にある3畳ほどのスペースに、名だたる日本メーカーの製品が一緒くたに展示されている。担当している販売員はたった1人しかいない。 「量販店での販売は儲からない」と嘆くのは、ある日系大手家電メーカーの営業担当部長である。出店費用に加え、イベントなどの販促費用、販売員の人件費を負担させられるうえに、「協力金」と称する訳の分からない支払いもある。 そもそも、売り場のスペースを確保するのが一苦労だ。量販店の担当者への接