煮物などを作る時、日本酒をだばだばと惜しげもなく入れている。いっそこのまま飲んでしまいたい!という欲望と闘いながら「おいしくするためだ」と自らに言い聞かせ、だばだばと入れる。 日本酒だけじゃない。洋風の煮込みの場合はワインを使うし、中華料理の場合はそれが紹興酒になったりする。 国や酒の種類は違えど、これらに共通するのは「ほとんど肉に関係した料理」ということだ。酒には、臭みを消したり肉を柔らかくする効能がある。 そこで考えた。酒ならなんでもいいのか? さっそく試してみました。 (高瀬 克子) 煮るというか、しゃぶしゃぶします 今回の実験で使用する肉は豚だ。しゃぶしゃぶ用の薄切り肉を買ってきて、これをいろんな酒でしゃぶしゃぶしてみようと思う。 最初から固さがどこにもない肉なので「どのくらい軟らかくなるか」についての検証はできないが、とりあえず臭みについては分かるだろう。 なんたって、火が通った