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コラム別に読む : 名前でよむ天皇の歴史 [著]遠山美都男 - 青木るえか | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
■天皇の名前の深い意味 ありそうでなかった視点の本。 昔は、名前というものに、今以上の意味も重みもあ... ■天皇の名前の深い意味 ありそうでなかった視点の本。 昔は、名前というものに、今以上の意味も重みもあり、そうそう気安く名前を口に出すものではなく、身分の高い人は名前を呼ばれることもなかった。などという話を聞くと、それが天皇となれば、名前の重要性は最上級だろうし、その名前のつけられ方にもいろいろと深い意味があったに違いない。この場合の天皇の名前というのは、たとえば「神武天皇」における「神武」部分のことで、即位前の「神日本磐余彦尊」のことではない。この「神武」部分は、死後に贈られるものである。「人間業以上の武威(人知を超えた武力)」の意味だという。 歴代天皇の名前の由来と、命名に至る流れが書かれている。天皇の名前を見ていて、天智や天武、聖武、醍醐なんていうのは「さすが天皇!」と思わせる一方、一条、後一条、二条、後二条とか、何も知らずに見ていると「この名前は何か……安易?」と感じられるものがある
2015/04/23 リンク