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ブックマーク / www.h-yamaguchi.net (53)

  • 『日本人はなぜ謝りつづけるのか』 - H-Yamaguchi.net

    中尾知代著『日人はなぜ謝りつづけるのか―日英〈戦後和解〉の失敗に学ぶ』(NHK出版、2008年) ひとことでいうと、かなり読みにくいだ。文章が、ではなく、内容が。難しいことが書いてあるからではなく、なかなか受け入れにくい内容だから。ある意味、非常に感情を逆撫でされるだといえる。つい感情的に反発したくなる。たぶん、同様に感じる人は多いだろう。だが、というか、だからこそ、このは読まれるべきだ。そうだそうだと膝を打つ人だけではなく、なんだこれはと腹を立てる人にも。 実際、私もうんうん苦しみながら読んだ。内容てんこ盛りで消化しにくいのもさることながら、納得のいかない部分が多々あってつっこみを入れたくなる。読み終わって「あーすっきり」というではない。でも読み終わってつらつら考えているうちに「ああそういうことか」という感じになってくる。そういうだ。以下、感想文。 著者は、第二次大戦時の捕虜

    『日本人はなぜ謝りつづけるのか』 - H-Yamaguchi.net
    stella_nf
    stella_nf 2013/12/30
    “日本人を「ニコニコ笑っていながら後ろからいきなりグサっと背中を刺す人たち」、というイメージを発信”完全に正しい
  • H-Yamaguchi.net: 人道・人権大使の 「シャラップ!」より問題なのは

    最近はネットのおかげか暴言ネタに事欠かない(ちっともありがたくないが)。暴言に対して当に怒ったり悲しんだりしている人もたくさんいるのだろうが、どうも見ていると、ネタとして消費されている場合の方が多いような風情が感じられなくもない。「他人の不幸は蜜の味」などというが、他人の暴言も、何の味かはともかく、人々がおいしく召し上がるもののようだ。特に有名人やら政治家やら官僚やらの暴言は、ひときわ美味らしい。昨今の「大漁」ぶりにマスメディアの方々も笑いが止まらないのではないかと想像する。 都知事の件、大阪市長の件がネタとして消費され尽くした後の暴言界で今、話題の中心となっているのはおそらく、復興担当だった官僚のツイッター発言炎上事件だろう(この件)。しかし、それにやや隠れたかたちになってはいるものの、私としてはむしろ、こちらに注目したい。 「日の人権大使が国連で暴言 「シャラップ」」(共同通信20

    H-Yamaguchi.net: 人道・人権大使の 「シャラップ!」より問題なのは
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    stella_nf 2013/06/16
    勾留を長期化させて自白を強要し、場合によっては証拠を捏造する人権先進国(笑)
  • 結局芸能人にしか興味ないんだね - H-Yamaguchi.net

    芸能人が広告塔になったということで昨年大きな騒動となったペニーオークション詐欺の件、そろそろ判決が出るらしい。 「ペニオク詐欺で主犯の男に懲役3年求刑 京都地検」(産経新聞2013年5月14日) 「ペニーオークション」と呼ばれるネットオークションで手数料をだまし取ったなどとして、詐欺と不正指令電磁的記録保管・同供用の罪に問われた大阪市福島区の元会社役員、鈴木隆介被告(30)に対する論告求刑公判が14日、京都地裁(宮端謙一裁判官)で開かれた。検察側は懲役3年を求刑し、結審した。判決は24日に言い渡される。 報道で見聞きする範囲ではこれはどうみても犯罪なので、これ自体には特段の感想はない。ただ、当時あれだけ大騒ぎした事件なのに、判決となるとあまり注目されている気配がないという点についてはひとこと言いたい。 そもそもこの種の事件報道では、一般に、逮捕や判決を報じるものと比べてそれ以外のニュースは

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  • ステマというより芸能人詐欺広告塔事件だろうこれは - H-Yamaguchi.net

    水曜あたりからあちこちで騒ぎが起きているこの件。 「お笑い芸人も“やらせ広告塔” 業界騒然、タレントら対応大わらわ」(産経新聞2012年12月14日) ペニーオークション詐欺でサイト運営者の男らが京都、大阪両府警に逮捕された事件を受け、別のオークションサイトで格安で商品を落札したと自身のブログで紹介していた人気お笑いコンビの男性芸人(35)が「実際には落札していなかった。5万円の報酬をもらって書き込んだ」と所属事務所に認めていたことが13日、分かった。 水曜、木曜は授業とかゼミとかでばたばたしてたのでちらちらとネットを眺めているだけだったんだが、木曜午後になって読売新聞の記者の方から大学に電話がかかってきて、夜になって取材を受けた。「ステマの件で」、と。ブログの記事を見て私を知ったらしい。急に騒ぎが大きくなったのはもちろん、この詐欺サイトをブログなどで推奨する記事を書いていたのが芸能人たち

    ステマというより芸能人詐欺広告塔事件だろうこれは - H-Yamaguchi.net
    stella_nf
    stella_nf 2012/12/15
    さっそく「詐欺広告」から目を逸らさせようとする動きが http://www.cinematoday.jp/page/N0048694
  • 選挙公示後のブログ更新についてお役所に聞いてたらい回しにされた件 - H-Yamaguchi.net

    先日、twitterでのつぶやきが選挙運動にあたるかどうか、みたいな話題で一部が盛り上がっていたが、twitterもウェブサービスの1つなわけで、特殊な扱いになるわけがない。とはいえ、そもそも何がいけないんだっけ?というあたりを確かめたかったので、ちょっと聞いてみたら、見事にたらい回しにされたうえにうやむやにされた。ま、こうなるだろうとわかった上でのことなんだが、見事な官僚的対応が面白かったので書いておく。 もちろんこれは個人的に照会して個人的に受けた回答を自分側の記憶をもとに再現したものなので、これが絶対に正しいとか主張するものではない。これを信じて何かやって摘発されても私は関知しないので念のため。関心のある方は自分で聞いてみるといい。たくさんの人がいっぺんに電話してきたら大変だろうけどねえ。 Twitterと選挙について、民主党の逢坂誠二前衆議院議員が総務省に聞いた結果というのをブログ

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  • 「ビッグ・ブラザー」って私たち自身のことだったんだ - H-Yamaguchi.net

    ジョージ・オーウェルの小説「1984年」に登場する「ビッグ・ブラザー」は、物語の舞台となっている「オセアニア」の政治指導者だが、現在私たちが「ビッグ・ブラザー」的なるものをイメージする際には、「人々の生活のすみずみにわたるまでを事細かに監視する者」「単一の思想ややり方を強制し、それに従わない人たちを強制的に排除したり罰を与えたりする者」というニュアンスを持つことが多いように思う。管理社会、監視社会のシンボル的存在。どちらかというと、個人というよりは組織やシステムとしてイメージされているのではないか。 現在の私たちの社会にこうした存在はあるのだろうか?と考えると、これはまちがいなく存在する。問題は、それがいったい誰か、ということだ。 「1984年」は何度か映画化されてる。これは1984年(!)製作のMichael Radford監督作品の冒頭部。「ビッグ・ブラザー」はその後半に登場するヒゲの

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  • いま「あの人たち」がいたらどんな布教活動をするだろうか - H-Yamaguchi.net

    最近「聖☆おにいさん」が面白くて、という話は前にも書いた。ああいうノリはある意味現代日ならでは、だろう。「ヘタリア」の例をみるまでもなく、世界には冗談の通じない人たちがたくさんいるので、そういう面々の目に留まらないことを祈るのみ、ではある。個人的には充分好意的な扱いだと思うんだがね。 とはいえ、ちょっと気になる点もある。これも前に書いたが、もし「彼ら」が、当に今の日にいるとしたら、あのようなお気楽な暮らしをしていただろうか、という点。いろいろ問題はあっても世界の中でみれば恵まれたほうの国に属すると言わざるを得ない日だが、じゃあ人々が心安らかに暮らしているかというと、とてもそんなことはいえない。もちろん世界の他の国にいたとしても、やはりそれぞれ深刻な問題はある。おそらく「彼ら」は獅子奮迅の活躍を、ということになったのではないか。 で、つらつらと想像をめぐらせてみるわけだ。ブッダやイエ

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  • 選挙戦隊ジミンレンジャー! - H-Yamaguchi.net

    小ネタ。自分の学部の学生たちが「クイズ戦隊 へえそうナンジャー!」というクイズ番組を作っている話は前に書いた。実はあのタイトルは頼まれて私がいくつか考えた中から選ばれたのだが、それに限らず、ものごとを戦隊ヒーローになぞらえて考えたりして遊ぶことがたまにある。 で、最近はというと、やはりこれだろう。某党の総裁選。あらかじめおことわりしとくがあんまり面白いものを思いつかないので、とりあえずこのあたりで書いとくという趣旨のもの。どなたかもっといい案を出していただくとうれしい。 要するに誰がどの色かというぐらいの話なんだが、考え出すといろいろ悩んでしまったりして、スケジュールに追われる現実からの逃避にはもってこいなわけだ。で、いまのところはこんな感じ。でもなんつうかなぁ、たとえば朝日新聞だと夕刊1面の「素粒子」欄にありそうな、いかにもじじむさいネタしか思い浮かばんのよ。 アソーレッド 戦隊のリーダ

    選挙戦隊ジミンレンジャー! - H-Yamaguchi.net
    stella_nf
    stella_nf 2008/09/17
    <q>どうもこの総裁選、戦ってるというよりは共同でキャンペーン打ってるようにしか見えないんだが</q>全く同感
  • H-Yamaguchi.net: 人身売買の話はさ、毎日を叩いてすむ問題じゃないんだよ

    毎日新聞に味方する意図はない。 ただ、叩く先をまちがってるんじゃないの?と思うところがあるので、書いておく。「米州機構が公表した公式書類「日への人身売買の報告書」で毎日の公式サイトに掲載されたあの記事をもとにしていることが発覚」と騒いでいる人たちがいるようなんだが、少なくともその点に関してはスジちがいだ。 この点に関する怒りというのは、簡単にいうと「毎日の記事が外国の公式文書に引用された。記事の影響は大きい。歪んだ報道によって日の名誉が汚され、日女性が辱められた」といったものなのではないかと思う。それを前提として。 件のOASの報告書はこれ。2004年のこのレポートは、タイトルに「Rapid Report」とあるように、人身売買の被害者数を推測するために取り急ぎ調べたという性格のもの。ちなみにOASがいかなる組織であるかについての概略は外務省サイトに出ているのでご参照。南北アメリカ

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  • 最も影響力の大きいメディアの影響が最も大きいと考えるのが自然ではないか - H-Yamaguchi.net

    似たようなことを何度も書いてるんだがしつこくもう一度、手短に。凶悪な、あるいは陰惨な犯罪が起きるたびにゲームやらネットやらの影響をいう人がけっこういるのだが、リアルの世界での犯罪の原因の大半はリアルの世界の中にあると考えるほうが自然だと思う。過激な表現やそれを多く伝える媒体があるのは事実だが、そうしたものに触れた者の大半は犯罪を犯さないし、そうしたものに触れていないと思われる者も多く犯罪を犯している。表現や媒体を気で問題にしたいなら、そのあたりきちんと、実験室だけではなく疫学的に検証を行ってからにすべきではなかろうか。 以上を前提として、もちろん表現や媒体にもなんらか影響力があるだろう、というのが題。 もし人が接触するメディアから悪い影響を受けると考えるならば、特段の事情がない限り、最も強い影響を与えるのは最も多く接触するメディアと考えるのが自然な仮説というものではなかろうかと思うのだ

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  • なぜ皆が皆「むしゃくしゃ」するのか - H-Yamaguchi.net

    凶悪犯罪を犯した人などが、取り調べに対して動機を「むしゃくしゃしてやった」と語った、と報道されるケースがけっこうある。特に、逮捕直後に警察が発表する動機はほとんどがそうなんじゃないだろうか。その後「誰でもよかった」と続くことも多くて憤りを禁じ得ないわけだがそれはひとまずおいといて、ここでの題はこの「むしゃくしゃ」だ。時間がたつにつれていろいろな表現が出てくるようだが、まず第一声はそろって「むしゃくしゃ」。 もしこれが私だけだったら素直に引き下がるが、きっと他の皆さんも同じ意見をお持ちではないかと思うので書いてみる。日常生活の中で、「むしゃくしゃ」ということばをふつうに使う人って、まずいないのではないだろうか。たとえば「あーむしゃくしゃするッ!チョコべちゃお」とか「私はせっかちなんで、彼がもたもたしてるのを見るとむしゃくしゃしちゃうんです」とかみたいに話してる人って、記憶が正しければ、私

    なぜ皆が皆「むしゃくしゃ」するのか - H-Yamaguchi.net
    stella_nf
    stella_nf 2008/06/22
    元警官の知人によると、警察発表の元になる警察広報文というテンプレに出てくる言葉。調書に書かれる動機などという「犯人にしか知りえない事実」が一般に発表されることはない。
  • H-Yamaguchi.net: 凶悪犯罪の高年齢化が止まらない、となぜ書かない

    「殺人事件」というキーワードでGoogleニュース検索をかけてみる。俗物的世代論の話は前にも書いたことがあるんだが、同種のネタを、少しアプローチを変えて再び。 以下、考えてみれば当然の、何をいまさら話。見た目不謹慎ぽく(人はいたって大真面目なんだが)、かつどちらかというと救いのない話なので、そういうのが嫌いな方にはお勧めしない。 検索トップに出てくるのは広島県の保険金目的放火殺人事件に関する無罪判決のニュース。これは無罪の話だからおいとこう。次は「神戸テレクラ放火殺人」事件に関して死刑判決が出たというニュース。被告はテレクラ元経営者(66)。 その次の「浅見光彦祭り」はおいといて、その次の「勿来の殺人事件でいわき南署に部長賞状」というニュースも犯人の年齢が出てないのでパスして。次の久留米の連続殺人事件の話は未解決なので犯人は不明だが、「30‐50歳の男1人による犯行」とみられる由。その

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  • ネットの匿名性を問題にする人は郵便の匿名性を問題にするんだろうか - H-Yamaguchi.net

    総体的に考えてみれば、匿名で情報発信できる状況を守ることも、実名で責任ある議論を展開することも重要、というあたりがしごくまっとうな落としところじゃないかと思うんだが、皆さんそれぞれのお立場とか苦い経験とかがあるもんだから、そう簡単には引き下がれないわけだ。 対立点はいろいろあるんだろうが、ごくあらっぽく煮詰めると、「自由と責任」なんてあたりに行き着くんじゃないかと思う。来、両方伴ってなんぼという建前なんだろうが、実際上はどうもトレードオフっぽくなってるわけで。匿名で責任ある議論を展開できればそれはそれでOK。実名で無責任な言論を展開すればそれなりの結果が待ってるのは当然のこと。問題は、匿名で無責任な言論を展開する場合で、これを必要悪として認容するかしないか、あるいはこれに積極的な価値を見出すか見出さないか、なんてあたりが焦点になるんだろう。何か弊害軽減のための方策を立てれば、反対側のとこ

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  • 「けじめ検診」というのだそうだ - H-Yamaguchi.net

    赤枝六木診療所院長の赤枝恒雄さんが提唱しているもの。この方のやってる「ガールズガード」運動および同名のラジオ番組については、前にこのサイトでも取り上げたことがある。 「けじめ検診」というのは、要するに、交際相手が変わったときに、「けじめ」としてHIV検査を受診しようというもの。HIVやらエイズやらの状況については、エイズ予防情報ネットにいろいろな情報が出ていて、「平成18年エイズ発生動向」をみると、2004年以降3年連続で感染者、発病者の発生報告数が1000人を超え、数も増えてきてる。要するに「どんどん悪くなってる」状態らしい。HIV感染者のほうは同性間性的接触によるものが過半数を占めているが、エイズ感染者についていうと、同性間と異性間にあまり差はない。傾向としては、男性の同性間性的接触によるものが増える傾向にある、とある。 気になるのは、これが「報告数」の動向であるからだ。要するに、検

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  • 暴論:官僚システムを選べないことが問題なのではないか - H-Yamaguchi.net

    なんでも、 先週、財務省の官僚だという27歳の青年から、田原さんに聞きたいことがあると僕の事務所に何度も電話があった。 のだそうだ。で、何なのかというと、 彼はいきなり「選挙というのはいったい何なんですか?」という。どういうことか聞くと、「今度の参議院選挙では、日国にとって、あるいは国民にとって、大事なことは何一つ争点になっていない。どうでもいい問題ばかりが争点になっている。これはなぜなんでしょう」ということだった。 という趣旨。「大事なこと」というのは、財政、少子化、地球環境、6カ国協議などを指している。一方「どうでもいい問題」は「政治とカネ」やら「年金を社保庁がむちゃくちゃにしたとかいう話」だそうだ。どういうふうにどうでもいいかというと、 年金の問題はすでにケリがついている。むちゃくちゃにしたのは明らかなので、国民が損をしないように処理することで、与野党が一致している。 で、事務所費

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  • 中高年の凶悪犯罪を俗物的世代論で語ってみるテスト - H-Yamaguchi.net

    最近の凶悪事件の中には、被疑者が中高年である場合がけっこうみられるような印象がある。もちろんこういうのは大方マスメディアの伝え方によって作られる印象なのであって、全体の傾向が実際にそうである保証はまったくないのだが、少なくとも世間の注目を集める状況にあるということはいえるのではないか。これまた印象論でしかないが、ニュースとかではこれらの事例について、個々の事情にまで入り込んでそれなりに突っ込んだ情報が伝えられているように思う。 で、気になったことが1つあった。もしこれらが若年者だったら、すぐにテレビやらゲームやらの影響とかが持ち出されたんだろうなぁ、というあたりだ。やれ「過保護に育てられた世代だから仮想と現実の区別がつかなくなっている」だの「なんでもネットやケータイですまそうとする現代のバーチャル社会の光と影」だの。この種の言論は、いざネットで探そうとしてみると検索上位にはなかなかひっかか

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  • H-Yamaguchi.net: 「非常民の民俗文化―生活民俗と差別昔話」

    このは、著者のフィールドワーク(というより「実体験」といったほうが適切かも)に基づいて、庶民、もっというと下層の庶民の民俗を綿密に記録している。民俗学というと柳田國男が有名だが、この人の書くものはすべて柳田民俗学に対する強烈な批判がちりばめられている。書のタイトルにある「非常民」も、柳田のいう「常民」に対する概念。そんなきれいごとなわけねぇだろアホ、みたな敵意むき出しだし、水平社運動にも関わっていたとかで思想性もけっこうアレだったりするから、主張部分は「部外者」にはちょっと引くものがあるが、それはおいといても事実部分はとても参考になる。 この赤松啓介という人は、他にも「夜這いの民俗学・夜這いの性愛論」なんかが知られているが、書にもその手の話はけっこうたくさん出てくる。「国家の品格」「美しい国」一派の皆さんのような生まれのおよろしい方々には見えなかったのだろうが、ここに描かれたような、

    H-Yamaguchi.net: 「非常民の民俗文化―生活民俗と差別昔話」
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    stella_nf 2007/03/13
    「津山三十人殺し」の背景なんかの話かな
  • H-Yamaguchi.net: 商人の「分」

    全文はこちら。145ページある。そんなの読んでらんないという人には、こちらの概要を。 うじゃうじゃいろいろ書いてあるんだが、要するに何やるのよというあたりは、最後のアクションプログラムにまとめられている。 「希望の国」を実現するため、2011年までに取り組むべき具体的な課題は次の通りなんだそうだ。 (1)イノベーションの推進 (2)高度人材の育成 (3)生産性の向上 (4)需要の創出・拡大 (5)金融市場の活性化 (6)環境・エネルギー政策 (7)WTO体制の維持・強化 (8)FTA/EPAの締結推進 (9)経済協力の戦略的な展開 (10)行財政改革 (11)社会保障制度改革 (12)税制改革 (13)道州制の導入 (14)労働市場改革 (15)少子化対策 (16)教育再生、公徳心の涵養 (17)CSRの推展開、企業倫理の徹底 (18)政治への積極的参画 (19)憲法改正 実際にはこれらの

    H-Yamaguchi.net: 商人の「分」
    stella_nf
    stella_nf 2007/01/03
    <q>客に指図するラーメン屋</q>
  • 「格差社会」についてあれこれ - H-Yamaguchi.net

    自分でこの雑誌を買ったのは初めてだった。たまたま「社創業120周年記念企画」なるものがあって、そもそもこの出版元である中央公論新社が西願寺に関係あるということも初めて知った。だからどうというものではなくて、ただ「へぇ」という類の話。 で、題。特集号は「下流社会」の三浦展氏、「ニートって言うな!」の田由紀氏、それから斉藤環氏と、この問題に関する論客をそろえて論を展開している。このあたりは有名な方々で、書かれていることもだいたい「想定の範囲内」。だからつまらんというのではもちろんなくて、こういうのをコンパクトにまとめて読める記事というのはやはりいい。文章も平易でわかりやすいし、質の点でも「安心感」があるし。こういうのは、金を出して読む価値がある文章、なんだろう。 ただ、より面白いと思ったのは、それ以外の方々のもの。菅原琢「格差問題は第二の『郵政』となるか」は東京大学と朝日新聞が共同で行

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  • 最悪の教育 - H-Yamaguchi.net

    これまでもそうだったと思うが、教育関係者に対する風当たりは最近特に強い。トンデモ事例に事欠かない、という批判は正直かなりのところあたっていると思う。ただ、それはやはり全体からみれば一部のことだろう。私は教員としては新米なので、部外者からの視点にかなり近いとは思うが、それでも、大半の教員の方は懸命に仕事に取り組まれているものと思う。 この問題については、いろいろな背景が語られている。大学の入学試験のやり方、高校間の競争、少子化、そもそも必修科目は何であるべきか、その他もろもろいろいろな条件が重なっている。もちろん、だからといって歴史やら何やらを教えなくていいということにはならないわけだ。学校の教育方針を決めた方々は、当然承知のうえでやったはず。真剣に悩んだ結果ではあったのだと思うが、まちがっていたといわれればそれまで。 この問題について、誰がどのような責任をとるべきかについても、寛大なものか

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