連載「議会は踊る」 1968年、一人のメダリストが死んだ。円谷幸吉。1964年東京オリンピックのマラソン競技で銅メダルを獲得したランナーである。 メキシコシティ五輪の開催年、彼は自ら死を選び、その足が前に進むことはなくなった。 「父上様 母上様 三日とろろ美味しゅうございました」から始まる遺書は、「父上様母上様、幸吉は、もうすっかり疲れ切ってしまって走れません 何卒お許し下さい」「気が安まる事なく、御苦労、御心配をお掛け致し申し訳ありません 幸吉は父母上様の側で暮らしとうございました」で結ばれていた。 2021年の東京オリンピックが終わった直後、メンタリストを名乗る、タレントのDaiGo氏の発言が大きな波紋を広げている。 「生活保護の人が生きてても僕は別に得しないけどさ、猫はさ生きてれば僕得なんで」 「ホームレスの命はどうでもいい。どちらかと言うと、みんな思わない? どちらかと言うといない
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