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ブックマーク / bungeishi.cocolog-nifty.com (33)

  • 関西ソーカルの歌詞トークからやっぱり韻について考えた - kenzee観光第二レジャービル

    kenzee「神野龍一さんとオノマトペ大臣(tofubeatsの「水星」でラップしてる人)の二人でやっている「関西ソーカル」というジンがある」 もうVol.3まででているのだが、ボクは3冊ともに寄稿させていただいている。ナゼか村上春樹の話ばかり書いていて、ミイラとりがミイラになるの要領で最近、村上春樹をよく読んでいる。そしてこの前(10月1日)に神野さんと大臣によるトークイベントがあったので観にいった。場所は梅田の隣町、中津のシカクさんというインディーマガジンなどを専門に扱う小さな書店だ。この2階のイベントスペースで行われた。イベントスペースといっても古い長屋の2階の8畳間で親戚の家にでも遊びに来たような感覚だ。中津は国内有数の大都会、梅田から歩いて10分ぐらいの隣町なのにビックリするぐらい庶民的な下町で、イケイケの梅田の中心地と対をなすように小ぢんまりした雑貨屋やカフェ、書店、レコードシ

    関西ソーカルの歌詞トークからやっぱり韻について考えた - kenzee観光第二レジャービル
  • 「告白」するとエラくなるというワザが今は通用しない。いい時代なのかな?(我々はアイドルをどう消費…Part.11) - kenzee観光第二レジャービル

    「告白」するとエラくなるというワザが今は通用しない。いい時代なのかな?(我々はアイドルをどう消費…Part.11) 司会者「で、90年代のテレビバラエティ的な「空気読み」の能力がアイドルリテラシーとして強力に求められる時代からゼロ年代に至るまでに「告白文学」の潮流があったという話ですが」 kenzee「ネット文化が花ひらく直前に告白ブームがあった。まず、音楽シーンでまっさきに思いつくのは浜崎あゆみの登場だ。浜崎は元B級アイドルで1998年に歌手として再スタートを切る。彼女の音楽の最大の特徴は自作詞であったことだ。そして、その歌詞は当時の10代の女性の大きな支持を得る。ここまではみんなよく知ってる話だけど、ほぼ同時期に「告白」で大ブレイクした例がある。飯島愛「プラトニック・セックス」である。これは170万部を超えるベストセラーとなり、今ではブックオフの100円コーナーの定番である。のちに映画

    「告白」するとエラくなるというワザが今は通用しない。いい時代なのかな?(我々はアイドルをどう消費…Part.11) - kenzee観光第二レジャービル
  • ヤンク不在の時代ってあるネ(1998年の宇多田ヒカルと1979年の歌謡曲) - kenzee観光第二レジャービル

    kenzee「最近、2冊のを読んだ」 ・宇野維正「1998年の宇多田ヒカル」(新潮新書) ・スージー鈴木「1979年の歌謡曲」(彩流社) 司会者「どちらもある年代にフォーカスした歌謡曲の」 kenzee「宇野さんのはジャーナリスティックに「98年になにが起こったのか」と掘り起こしていくタイプなんだけど、スージー鈴木さんのほうは、結構オタク的に独善的に解釈していくところがあって、読み物としては「1979年」のほうが娯楽性が高い。むしろ、宇野さんはの中でも言ってるように、「98年が、日のポップ・ミュージック史において「特別な年」であることはあまりにも自明なのに、どうしてこれまでそのことについて真正面から考察した書籍や格的な論考がなかったのだろう?」という疑問からスタートした、紙ので残しておく、という記録としての意義が大きい。ボクにとっても98年は他人事ではない年で、昨日買って一

    ヤンク不在の時代ってあるネ(1998年の宇多田ヒカルと1979年の歌謡曲) - kenzee観光第二レジャービル
  • アナタの悩みは「近代」特有の問題かもヨ?(永田洋子の話の続き) - kenzee観光第二レジャービル

    司会者「先週の永田洋子の話が結構なアクセスだったみたいよ。ユニークアクセス数で1万とか」 kenzee「エ?そんなんでよかったらもうちょっと続けようかナ? ザーっとした話だったので永田が「近代的で、進歩的な女性観をもっていた」みたいな話の「近代」とか「戦後民主主義的」ていうのがわかりにくい、という反応もあった。そこで「近代的な個人」ってなんだろう、みたいなトコからはじめたい。ここでは何度も取り上げるけど、「近代」の定義を柄谷行人「日近代文学の起源」(岩波現代文庫)に求めたい。このの要点を物凄く手短に言うと、「近代文学というものは昔から連綿と日文化の中で続いてきたと考えられているが、せいぜい明治期に発祥した、歴史の浅いカルチャーだ。特徴として、「内面」「心象風景」のような概念が発見された。ついでにルソーの告白録にアイデアを得た田山花袋「蒲団」のような「告白」という制度も開発される。そし

    アナタの悩みは「近代」特有の問題かもヨ?(永田洋子の話の続き) - kenzee観光第二レジャービル
  • 「ドジっ子」という概念の源流、永田(この時期恒例の連合赤軍話) - kenzee観光第二レジャービル

    kenzee「毎週木曜日といえば「漫画ゴラク」の発売日でボクも「酒のほそ道」と「白竜」目当てにファミマに立ち寄るのだった。立ち読みだけではお店に悪いのでファミチキとコーヒーなどを購入するのだった」 司会者「ハ! それが太る原因! とくにファミチキはローソンのLチキと並んで油含有率が高いゾ!」 kenzee「で、いつも「クロコーチ」もサラーっと読むのだが、先週号は思わずオヤっとなってしまった」 司会者「「クロコーチ」について超手短に解説すると黒河内圭太という神奈川県警の警部補が主人公のダークミステリー漫画。極悪な汚職警官なのだが、三億円事件の真相とその裏組織の追求が彼の真の目的である。背景に1968年以降の昭和の戦後史が流れる。3億円事件、沖縄返還、あさま山荘事件など」 kenzee「昭和ブームの流れででてきた、ハードボイルドタッチの青年漫画。で、先週は1972年で、あさま山荘事件の鉄球作戦

    「ドジっ子」という概念の源流、永田(この時期恒例の連合赤軍話) - kenzee観光第二レジャービル
    stonedlove
    stonedlove 2014/01/26
    「これは昭和の昔の事件の話のようだけど、たとえばAKBの子たちの問題とかこじらせ女子の問題とか山内マリコの小説とか、やたらポジティブなJ-POPの歌詞とか、そういう問題の源流に永田はいると思うんだ」
  • 大滝詠一さんの訃報を聞いて(注意…ダラダラした文章です): kenzee観光第二レジャービル

    司会者「大滝詠一さんが亡くなったそうです。享年65歳でした」 kenzee「ホントに今年はミュージシャンの訃報が相次いで、とくに日のポップスを作ってきた第一世代の人々が亡くなった。キーボーディストの佐藤博さんにはじまって年の瀬にムーンライダースかしぶち哲郎さん、達郎ドラムでオナジミの青山純さん、で大晦日に大滝さんの訃報て…。未だにネタとしか思えない。「ナイアガラ・カレンダー」の作者がこのタイミングで亡くなるなんて」 司会者「死因は解離性動脈癌ということです」 kenzee「とはいえ、9月には坂崎幸之助さんのFMのラジオにはゲストで出演されてたし、「「アメリカン・ポップス伝」をまとめなくちゃならん、ということで今は福生のスタジオで毎日ドゥーワップ聴いてるよ」という話をされていた。無論、2014年には1984年の、今となってはラストアルバムの「EACH TIME」の30周年記念盤の発表などの

  • 飲める音楽と飲めない音楽ってあるじゃないスかァ - kenzee観光第二レジャービル

    kenzee「相変わらず暑い日が続きますね! ボクは暑い部屋で一人でディスコ音楽を聴いていますYO!」 司会者「まーたサルソウルの話かい?」 kenzee「サルソウルとひと口に言っても10年間の間にサウンドがドンドン変遷していくんだよ。特に79年頃には反ディスコ運動なんてものが盛り上がったりしてね。ディスコ・デモリッション・ナイトなんてイベントもあったりして苦難の道を歩むんだ。これが動画。 ヒドイ話だね。その後、エレクトロに行ったり、芸能人の女の子に歌わせたり、80年代のサルソウルは実験を繰り返す。これがハウス文化の礎になるんだから不思議だね。ボクは圧倒的に75年~77年頃のサルソウルが好きだな。この初期のサルソウルサウンドの鍵を握っていたのはヴィンス・モンタナ・Jr.というプロデューサーで、自身がヴィブラフォン奏者でもある。我々がサルソウルと聞いて真っ先に思い浮かべるスクエアでないラテン

    飲める音楽と飲めない音楽ってあるじゃないスかァ - kenzee観光第二レジャービル
    stonedlove
    stonedlove 2013/10/03
    サルソウルにはじまる音楽と酒にまつわる話。おもしろい
  • 酒やめたら新譜聴くようになったヨ。今年のベスト10(パクリ企画) - kenzee観光第二レジャービル

    kenzee「前回の話で登場したSKE48の須田亜香里だが、ヲタの間でも大変有名な握手の人なのだそうだ」 R「(須田は)誰に対しても必死なんですよ。いい意味で」 B「あれだけ全力で、体調崩さないのもすごいよね」 R「よく「この前のライブで見えてましたよ!」って言ってこない?」 B「あるな。言ってるだけだろ!って思うけど(笑)」 R「「私と目合いましたよね?」「合っとらんわ!」「ひどーい!」とか」 M「上目遣いもしてくるな」 R「目を離そうとしても、そこに自分の目を持ってきたり。須田は最初からすごかったんですよ。記憶力もスゴいし」(BUBKA1月号・真・握手の女王は誰だ?現場ヲタ大討論会」 司会者「新入社員でも、たまにモノスゴイ馬力営業で契約とってくる子がいるが、そういうタイプなのかな?」 kenzee「昔の会社って今みたいにセキュリティとか厳しくなかったので、生命保険の営業のオバチャンとか

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  • 「自責する娘」を見守る小さな父という図式、まさに絶望の国の幸福なナニである(最終回ッス!グズグズッス) - kenzee観光第二レジャービル

    「自責する娘」を見守る小さな父という図式、まさに絶望の国の幸福なナニである(最終回ッス!グズグズッス) kenzee「ジャスコの屋で買って、そのままフードコートで一気読みした!」 司会者「ネット上で物議を醸したタイトルのあの新書だ!」 kenzee「このタイトルと帯でみなさん、どんな内容のだと思いますか?」 司会者「ソリャ、前田敦子スゴイ! アンチもいっぱいいるかもだけど、でもくじけないで頑張ってる姿が胸を打つんだよね。そんな前田の魅力がAKBの魅力なんだ! アンチの非難にもめげず、スターたりえるその資質、パフォーマンス、それはまるで現代のキリストと言っても過言ではない、とか?」 kenzee「そんな話で新書一冊でるわけがない、ホントはタイトルは釣りで中身は結構マジメなメディア論だったりするんだろう、とかお思いでしょ? ホンットに大体その内容で一冊走りきってしまうのだ」 司会者「そんな

    「自責する娘」を見守る小さな父という図式、まさに絶望の国の幸福なナニである(最終回ッス!グズグズッス) - kenzee観光第二レジャービル
    stonedlove
    stonedlove 2012/12/10
    濱野智史『前田敦子はキリストを超えた』を枕に上野千鶴子・江藤淳を援用して語られるAKB論。今回も切っ先鋭い。
  • 柄谷の「児童の発見」は「アイドルの発見」だった(我々はアイドルをどのようにPart.8) - kenzee観光第二レジャービル

    kenzee「最近、2冊のを読んだ」 kenzee「吉田豪のは40歳前後でサブカルの人々はになると言われるが、いかに克服したかのインタビュー集、そしてECDのは、2002年から2010年にかけてECDがいろんな雑誌とかに書いた音楽関係のコラムやエッセイ、短編小説を集めたものだ。奥付をみると2011年3月22日。まともに3.11とカブってしまい、ほとんど話題にならなかっただろう1冊。で、この2冊を続けて読んで考え込んでしまった。つまり私も38歳でサブカル方面の人なので心配になったのだ」 司会者「吉田豪のにでてくる人々も「まさか自分がになるとは、神経症とかになるとは思ってもみなかった」と言ってますね」 kenzee「で、まさにオレ自身、他人事だと思って読んでいたのだが、こんなノホホーンとしてる襲われるのがというヤツのようなのだ。最近こういうことを考える。11年前。2001年。オレ

    柄谷の「児童の発見」は「アイドルの発見」だった(我々はアイドルをどのようにPart.8) - kenzee観光第二レジャービル
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    stonedlove 2012/09/27
    柄谷行人『日本近代文学の起源』を援用して語られるディープなアイドル談義。言われてみれば、たしかに!
  • 86年以来、アイドルは未熟ではいられなくなりました(我々はアイドルをどのように消費したかPart.7) - kenzee観光第二レジャービル

    86年以来、アイドルは未熟ではいられなくなりました(我々はアイドルをどのように消費したかPart.7) kenzee「また渡辺美里に話戻るけど」 司会者「一向に時代が進みませんな」 kenzee「世間一般は、つまり大方の若者は美里を受け入れた。優れたポップミュージックであると認めたのである。では音楽ジャーナリズムはどう美里を判断していたのか。ミュージック・マガジンという老舗音楽雑誌がありますね?」 司会者「ね?ってアンタも書いたことあるだろう!」 kenzee「MMには老舗コーナー「クロス・レビュー」というのがある。要はライターさんたちが集まって新譜をツイッター並みの短文で批評し、点数をつけるというなかなかのコーナーだ。この1986年9月号になんとマドンナやスミスの新譜と並んで美里の「Lovin'You」が俎上に乗せられている。4人の評者に5点、5点、4点、7点と辛い評価を受けている。意外

    86年以来、アイドルは未熟ではいられなくなりました(我々はアイドルをどのように消費したかPart.7) - kenzee観光第二レジャービル
    stonedlove
    stonedlove 2012/09/18
    輪島祐介の本、読んでみよう。
  • ボクはエロ歌詞のほうが好き。軍歌キライ(我々はアイドルをどのように消費したかPart.7) - kenzee観光第二レジャービル

    kenzee「さて、若い女性歌手の歌う歌詞が近代化したターニングポイント、1985~1986年とはどういう年だったか。音楽関係でいけばまず、秋元さんの手がけたとんねるず「一気!」のヒットで「イッキ」が流行語となった。と同時に86年には岡田有希子の飛び降り自殺という悲劇もあった。85年は日航機墜落事故もあった。ファミコンソフト、「スーパーマリオブラザーズ」の大ヒットもこの年だ。だが、もっとも重要だったのはバブル経済の引き金になったといわれるプラザ合意が行われたのがこの85年である。80年代前半のいわゆる「レーガノミックス」は高金利・ドル高政策と過剰消費によりアメリカの貿易赤字を拡大していた。そこで、85年9月、先進5カ国蔵相・中央銀行総裁会議、通称G5がニューヨークのプラザホテルで開催され、財務長官ベーカーはアメリカのドル高を是正するための協調介入を求めた。これがプラザ合意である。この後の日

    ボクはエロ歌詞のほうが好き。軍歌キライ(我々はアイドルをどのように消費したかPart.7) - kenzee観光第二レジャービル
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    stonedlove 2012/09/11
    おもしろい! kenzeeさんここんとこスゲー冴えてる。
  • 民謡の国を軍歌の国が侵略したのでござる(我々はアイドルをどのように消費したかPart.6) - kenzee観光第二レジャービル

    kenzee「今、激売れ中の新書「AKB48白熱論争」(小林よしのり・中森明夫・宇野常寛・濱野智史著・幻冬舎新書)を読んだ。とにかくAKB48とはスゴイグループで音楽業界や芸能界どころか日社会の未来すら変える勢いだ、という一冊」 司会者「ネタのトンデモかと思ったら意外とマジメな内容でビックリ」 kenzee「ボクも基線として「あの子たち、ブサイクなのに売れてるアイドル集団ってだけでいろいろネットとかでボコられてかわいそう、AKB商法も含め、健全な興業といえるのか?」みたいなとこを落としどころにしようと思ってたんですよ。この話。でも、一冊読んだらキャツラに洗脳されてしまいまして」 司会者「キミ、意外とすぐ洗脳されるよね。矢沢の「成り上がり」レベルでも」 kenzee「ウン、三代目魚武濱田成夫とかでも洗脳されるヨ! で、こんな理論家の集団で諭されたらもしかしてAKBってスゴイのかも、と思

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    stonedlove 2012/09/07
    今回も猛烈におもしろい。
  • 反省する歌の時代、はじまる(我々はアイドルをどのように消費してきたかPart.3) - kenzee観光第二レジャービル

    司会者「久しぶりにアクセス数が1000を超えるなど」 kenzee「マッハッハッハ、おとうちゃんもたまにはヤルでェ。誰か有名人にツイートされたとかじゃなくやでェ。ワシ、まだまだイケてるんやでェ」 司会者「御用の方は、 kenzee74of@yahoo.co.jp  まで。ところで前回の話でわからないとこがあるとかメールもありました。まず、ロキノン批評が「近代的自我を問う」批評だった、のクダリがよくわからない、と」 kenzee「まあ、昔の60年代のレコードとかの裏ジャケにある推薦文とかがもともとの音楽評論だったんだよね。朝一郎さんみたいな人が「バカラックの楽しい、楽しい、音楽の贈りもの」みたいな。70年代に入ると学生運動以降の人が音楽評をやり始めるわけです。そうすっと、「この経験を通じてこのミュージシャンは人間的に成長した」とか「彼のファズ・ギターの歪んだ音色のなかにマイノリティの悲しみ

    反省する歌の時代、はじまる(我々はアイドルをどのように消費してきたかPart.3) - kenzee観光第二レジャービル
    stonedlove
    stonedlove 2012/08/21
    このシリーズは必読!
  • ベロベロバーはサブイのだよ、と42年前の作品が警告(山田洋次「家族」Part.2) - kenzee観光第二レジャービル

    kenzee「この映画批評の企画を始めるにあたって、最初にイメージしたのはこういうものだ。山薩夫とか今井正とか新藤兼人とか昔の左翼系の作品をイカモノいしてチャカして遊ぶというものだった。ところが3.11以降のこの国の空気を考えるとあんまりそういうのがシックリこないのだ。たとえば新藤兼人「ブラックボード」を取り上げるとなるとどうしても今の大津のイジメ問題とイヤでも絡めてしまう。じゃあ、「原爆の子」ならどうだろう。やはり、原発問題と絡めてしまうだろう。あるいは山薩夫の「労働者諸君、たちあがれ!」系の左翼映画ならどうか。やはりロスジェネ問題とか派遣問題と絡んでしまう」 司会者「あえて無視するってわけにはいかないんですか?」 kenzee「物書きって単純で、ていうかオレは単純で、すぐ「これは昔の作品だが、今でも通用するよね」話にまとめてしまうクセがある。誰でも多かれ少なかれあると思うのだが、

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  • 女体とカレーのことしか考えていない(根岸吉太郎「遠雷」) - kenzee観光第二レジャービル

    kenzee「で、「遠雷」観マシタ!」 司会者「今、世の中は原発反対とかイジメ問題で大変なときにナゼ、こんなトマト農家の映画を観る必要があるのか」 kenzee「まず、当時の感想からいこう。例のノートによれば1992年。日付はちょっとわからない。でも夏頃だったと思う。4畳半の自室で扇風機かけながら14インチのテレビデオで観た記憶があるもん。実に20年ぶりの鑑賞だ。ちなみに当時のビデオパッケージはこんなだ」 司会者「「ATGビデオ文庫」ってネーミングが味があるね」 kenzee「DVDパッケージはこんな感じ」 kenzee「かいつまんでストーリーからいこう。2010年に急逝した立松和平の小説映画化だ。監督の根岸吉太郎はもともと日活ポルノ出身で、これが初の一般映画ということになる。のちに「探偵物語」とか撮った人だ。舞台は栃木県宇都宮市。全編をU字工事並みの栃木弁が飛び交う。立ち並ぶ団地群を背

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  • リトル・ピープルの歌謡史(ツッパリHigh-School Rock'n Roll登校編) - kenzee観光第二レジャービル

    kenzee「それでは「校歌のリトル・ピープル化」問題を考える前にだね、「学校で歌わされる歌」のもう一つのジャンルについて触れておかねばならない。「卒業式で歌う歌」だ。一般には「仰げば尊し」が定番だと考えられているが80年代に「贈る言葉」がブレイクして以降、なし崩し的に「卒業式の歌は歌謡曲からチョイスするのもアリ」という状況が生まれる。その後、オフコース「さよなら」とかユーミンさん「卒業写真」とかJ-POPから選曲されるのが一般的となる。こういった「卒業式の歌」の変容が校歌のJ-POP化、リトル・ピープル化に影響を与えていったであろうことは想像に難くない。ところでみなさん、今、中高生が卒業式にナニ歌ってるか知ってますか」 司会者「なんだろう、この森達也のような導入は」 kenzee「ORICON STYLE(2011年3月9日配信)に「2011年卒業ソングランキング」という特集がある。アナ

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    stonedlove
    stonedlove 2011/09/05
    「J-POP校歌」誕生の背景。今回も心憎いまでにおもしろい。
  • リトル・ピープルの歌謡史(J-POP校歌編) - kenzee観光第二レジャービル

    kenzee「宇野常寛さんの新刊「リトル・ピープルの時代」(幻冬舎)を読んだ」 司会者「今、話題の」 kenzee「400字詰800枚からなる大著だ。こんな立派なハードカバーの単行が批評でだせるなんてスゴイ」 司会者「じゃあ書評ブログらしく紹介してください。どんなですか」 kenzee「昔はビッグ・ブラザーだったが、今はリトル・ピープルだという話だ」 司会者「(コイツに聞くのがバカだった)あーナルホドね」 kenzee「アナタ、高校野球とか観ます?」 司会者「普通の社会人はそんなの観れません」 kenzee「私はまったくスポーツ観戦という趣味がない。子供の頃、親にイヤイヤ甲子園に連れられたことがあったが、ズーッとトランジスタラジオでMBS毎日放送「ありがとう浜村純」など聞いていた。どんな試合だったとかなにも記憶にない」 司会者「イヤな子供だなあ」 kenzee「前に一度速水健朗さんにお

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  • 薔薇とノンフィクションと前段階武装蜂起(中身は音楽の話) - kenzee観光第二レジャービル

    kenzee「真崎寧々というあんまり有名でないAV女優がいます。この人がブログをやっているんですが、まあ普通の日記みたいなブログです。今日はSM系の撮影でしたとか、みんなで寿司いに行きましたとか。でもね、記事タイトルのつけかたがメチャクチャなの。どっからそんなんでてくんの?っていうくらい宇宙空間なタイトリングなんですよ。ボクもマネしようと思ってやってみました」 司会者「もっと文学とかから学べよう」 kenzee「今でてるQuick Japan97号(ロンブーが表紙にヤツ)にユニゾンスクエアガーデンについて書かせていただきました。ホントにユニゾンについて書く日がくるとはなあ」 司会者「去年、ロキノンジャパン茶化し記事を書こうとしてバッタリ出会ったんだよね」 kenzee「そう。揚げ足とりのはずがユニゾンというスゴイバンドに出会ってしまったのだった。でね、はじめユニゾンについて書くはずじゃな

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  • 鶴光のナナメに読むブログ - kenzee観光第二レジャービル

    司会者「大変なことが起こってしまいました」 kenzee「ワナワナ」 司会者「前回、紹介した文才風俗店・梅田「ヒーローズ」サイトの、ヒーローズ店長竹内様より直々にメールをいただきました」 kenzee「なんだこの昔の深夜放送的な展開は。オレも「鶴光でおま」とか言うべきなのか」 司会者「やっぱり天才的な文章でメールが送られてきたのですか?」 kenzee「てっきり「ken自慰さんに淫ビテーション」とか書いてあるのかな、と思って読んでみたらちゃんとした文章だったので、それはそれでちょっとオモシロかったのだ。大筋としてはこんな内容だ。「突然、お店のサイトのサクセス数が急増した。何事!?と思ってリンク元をたどっていったところこのチンコブログに行き着いた。まずは紹介してくれてありがとう、というお礼だった」 初めまして。ヒーローズ店長の竹内と申します。今回ブログに取り上げていただき誠にありがとうござい

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