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ブックマーク / bijutsutecho.com (18)

  • バンクシーの新作群を追う

    バンクシーの新作群を追うグラフィティアーティストのバンクシーが、8月5日からロンドン市内で毎日1作品ずつを披露し続けて大きな話題となっている。それらが描かれる場所は市内全域に渡っており、高級住宅街からインダストリアルなエリアまで様々だ。果たして今回はどのような意図が秘められているのか。この間登場した作品を時系列で追う。 文・撮影=坂みゆき ウェストモー・ストリートのサイ 8月5日 Kew Road, TW9キュー・ロードのヤギ。登場から約1週間が経ち、保護用のシートが貼られていた 観光客にも人気の王立植物園キューガーデンズに程近い、ロンドン南西部のキューブリッジ南側にある建物の側面にステンシルによって描かれたヤギのグラフィティが突然現れた。バンクシーが自らのインスタグラムでも披露していたことから、自作と認めたかたちとなる。壁の突起部分のてっぺんに立つヤギの横には防犯カメラが備え付けられて

    バンクシーの新作群を追う
  • マユンキキ インタビュー。私が作品をつくらなくてよい世界にするために(前編)

    マユンキキ インタビュー。私が作品をつくらなくてよい世界にするために(前編)アイヌであることで経験する出来事を起点に、それを徹底して「個人」の観点から分析して作品にするアーティスト、マユンキキ。彼女は、東京都現代美術館で開催中の企画展「翻訳できない わたしの言葉」(4月18日〜7月7日)で、展示室を訪れる観客一人ひとりにも「その人自身」の認識を問いかける仕掛けを導入している。作品の背景にある考え、そして近年の先住民をめぐる言説に感じることとは? 会場のベッドの上で、彼女の経験を通訳として、そして友人として共有する田村かのこが聞いた(記事は前後編)。 *記事は『美術手帖』2024年7月号(特集「先住民の現代アート」)のインタビューを未掲載分も含めて再構成したものである。記事は8月1日からプレミアム会員限定公開。 聞き手・構成=田村かのこ 撮影=池田宏(⁑を除く) 編集=杉原環樹、三澤麦 マ

    マユンキキ インタビュー。私が作品をつくらなくてよい世界にするために(前編)
  • 群馬県の朝鮮人追悼碑の強制撤去に反対。アーティスト有志が要望書を群馬県に提出

    群馬県の朝鮮人追悼碑の強制撤去に反対。アーティスト有志が要望書を群馬県に提出群馬・高崎市の公園「群馬の森」の朝鮮人追悼碑が県により強制撤去されることに対して、ゆかりのあるアーティスト有志が要望書を作成。賛同者を募り県に提出した。 群馬県立近代美術館や群馬県立博物館が位置する、群馬・高崎市の公園「群馬の森」。公園にある朝鮮人労働者を慰霊する追悼碑が、県による強制代執行により撤去されることに対して、朝鮮人追悼碑存続をのぞむアーティスト有志(飯山由貴・滝あさこ)が呼びかけ人となり、要望書「群馬の森 朝鮮人追悼碑『記憶 反省そして友好』を残して下さい」を作成。賛同者を募り、26日に群馬県の山一太知事と都市整備課の金井亘課長に宛てて提出した。 追悼碑は2004年に市民団体が10年間の設置許可を得て設置。しかしながら政治的主張を行わないという設置条件に反したとして、2014年、県は設置許可を更新

    群馬県の朝鮮人追悼碑の強制撤去に反対。アーティスト有志が要望書を群馬県に提出
  • 東京都人権部が飯山由貴の映像作品を検閲。上映禁止は「極めて悪質」|美術手帖

    東京都人権部が飯山由貴の映像作品を検閲。上映禁止は「極めて悪質」東京都人権プラザの主催事業として開催されているアーティスト・飯山由貴の企画展「あなたの当の家を探しにいく」。この展示の附帯事業として上映とトークが予定されていた映像作品《In-Mates》(2021)に対し、東京都人権部が作品上映を禁止する判断を下した。この「検閲」に対し、10月28日、厚生労働省で飯山由貴、FUNI(ラッパー/詩⼈)、外村⼤(東京⼤学教員)、小田原のどか(アーティスト)が記者会見を行った。 文=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長) 会見を行った小田原のどか(会見司会・アーティスト)、FUNI(ラッパー/詩⼈)、飯山由貴(アーティスト)、外村⼤(東京⼤学教員) 東京都人権プラザの主催事業として開催されているアーティスト・飯山由貴の企画展「あなたの当の家を探しにいく」(〜11月30日)。この展示の附帯事業と

    東京都人権部が飯山由貴の映像作品を検閲。上映禁止は「極めて悪質」|美術手帖
  • アニメ評論家・藤津亮太が会田誠の「戦争画」に見出したもの。なぜ『アニメと戦争』の装丁は「戦争画RETURNS」になったのか

    アニメ評論家・藤津亮太が会田誠の「戦争画」に見出したもの。なぜ『アニメと戦争』の装丁は「戦争画RETURNS」になったのか3月2日に発売されたアニメ評論家・藤津亮太の著書『アニメと戦争』(日評論社)。アニメに登場する様々な戦争の系譜をたどり、社会との関係を問い直す同書の装丁には会田誠《ザク(戦争画RETURNS 番外編)》(2005)が選ばれている。なぜ、会田誠の「戦争画」が同書に必要だったのか、その理由を藤津が綴る。 文=藤津亮太 2月末に『アニメと戦争』(日評論社)を上梓した。戦中から21世紀に至るまで、架空・現実を問わず「戦争」を取り扱ったアニメを取り上げ、そのアプローチの変遷を俯瞰した内容だ。 アニメについて語る書籍のカバーをどうするかはいつも難しい。特定の作品の図版を借りる方法はあるが、費用の問題もあるし、複数作品を扱っているの場合は特定作品だけに看板を預けてしまってよいの

    アニメ評論家・藤津亮太が会田誠の「戦争画」に見出したもの。なぜ『アニメと戦争』の装丁は「戦争画RETURNS」になったのか
    stonedlove
    stonedlove 2021/03/04
    会田誠《ザク(戦争画RETURNS 番外編)》と藤田嗣治《アッツ島玉砕》。「僕は『アニメと戦争』のなかで、歴史的事実としての戦争が、“趣味”のひとつになっていく過程を「戦争のサブカルチャー化」と呼んだ」
  • まとめ:あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」展示中止にまつわるタイムライン

    まとめ:あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」展示中止にまつわるタイムライン河村たかし名古屋市長の発言が発端となり、安全上の理由から展示が中止となった「あいちトリエンナーレ2019」の「表現の不自由展・その後」。この問題をめぐる主要な発言や動きを、時系列でまとめる(随時更新予定)。 7月31日朝日新聞、《平和の少女像》が「あいちトリエンナーレ2019」の「表現の不自由展・その後」に出品されることを報道。 報道内覧会開催。 8月1日「あいちトリエンナーレ2019」開幕。 《平和の少女像》の展示について、松井一郎大阪市長が「にわかに信じがたい!河村市長に確かめてみよう。」とツイート。 ※「表現の不自由展・その後」に関する問い合わせ件数=705(電話200、メール500、FAX5) 8月2日河村たかし名古屋市長が「表現の不自由展・その後」を視察。大村知事に対し、《平和の少女像》の

    まとめ:あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」展示中止にまつわるタイムライン
  • 篠原有司男の作品に酷似。「SHIBUYA BOXING ART」の顛末を追う

    篠原有司男の作品に酷似。「SHIBUYA BOXING ART」の顛末を追う東急株式会社が渋谷の街なかで展開していた「SHIBUYA BOXING ART」が、ニューヨークを拠点にするアーティスト・篠原有司男の作品と酷似しているにも関わらず作家人の広告への理解を得ていなかったことを受け、同社が謝罪。篠原がコメントを発表する事態へと展開した。この出来事の顛末を追う。 街中に掲出された「SHIBUYA BOXING ART」の様子 昨年末、渋谷の街なかに掲出された広告が、あるアーティストの作品に酷似しているのではないかとSNSを賑わせた。 その広告とは、東急株式会社が12月22日から掲出していた「SHIBUYA BOXING ART」だ。これはボクシングを題材とした映画『アンダードッグ』のABEMAプレミアム配信開始にあわせて制作されたもので、「ボクシングアート」と銘打ったポスターを渋谷街頭

    篠原有司男の作品に酷似。「SHIBUYA BOXING ART」の顛末を追う
    stonedlove
    stonedlove 2021/02/07
    ジャクソン・ポロックがストーン・ローゼズのアートワークを見たらなんて言っただろう?
  • 見えない橋を架ける。 椹木野衣が見た「突然、目の前がひらけて」

    見えない橋を架ける。 椹木野衣が見た「突然、目の前がひらけて」壁を隔てて隣接する、武蔵野美術大学と朝鮮大学校。2015年11月13日~11月21日、両校の学生・卒業生がこの壁を乗り越える橋を架けて両校のギャラリースペースをつなぎ、合同企画展「武蔵美×朝鮮大 突然、目の前がひらけて」を開催しました。武蔵野美術大学で講師を務めていたこともある椹木野衣が、このプロジェクトを語ります。 文=椹木野衣 椹木野衣 月評第89回 この橋に両端(はし)はあるか 武蔵美×朝鮮大「突然、目の前がひらけて」展 武蔵野美術大学には、1990年代初頭からなかば過ぎまで、非常勤講師として講義を一コマ受け持っていたことがある。国分寺からバスに乗り換え、大学の正門に着く直前、道が大きく曲がる角のところに「朝鮮大学校」というバス停があることは、だから当然知っていた。しかしまさか、両校が壁を隔てて隣り合っていたとは、ついぞ知

    見えない橋を架ける。 椹木野衣が見た「突然、目の前がひらけて」
  • 文化ナショナリズムに向き合い、乗り越えるために。山本浩貴評「アイヌの美しき手仕事」

    文化ナショナリズムに向き合い、乗り越えるために。山浩貴評「アイヌの美しき手仕事」日民藝館(東京)にて、アイヌ民族の工芸品を紹介する展覧会が開催されている。文化や民族の多様性とその重要性が再考されるなかで、周縁化されてきた少数民族の営みをどう見るべきか。文化研究者の山浩貴がレビューする。 文=山浩貴 イラクサ地切伏刺繍衣裳(テタラペ) 樺太アイヌ 日民藝館蔵 いま、アイヌについて考えるということ──文化質主義の視点から 日民藝館で開催中の「アイヌの美しき手仕事」展の意義について、同館HPでは「柳がアイヌの工芸から受けた『真実なものへの強い感銘』を展を通して共有することで、民族の多様性を尊重する社会へと繋ぐこと」と説明される。展に収められた「イラクサ地切伏刺繍衣裳(テタラぺ)」など染織物を中心とするアイヌの人々の手仕事による工芸品は、細部に至る配慮のなされた精妙な品々である

    文化ナショナリズムに向き合い、乗り越えるために。山本浩貴評「アイヌの美しき手仕事」
  • 「“私はあなたの『アイヌ』ではない”」:小田原のどかが見た「ウポポイ(民族共生象徴空間)」

    「“私はあなたの『アイヌ』ではない”」:小田原のどかが見た「ウポポイ(民族共生象徴空間)」今年7月に開業した北海道白老郡白老町の「ウポポイ(民族共生象徴空間)」。「国立アイヌ民族博物館」「国立民族共生公園」「慰霊施設」によって構成されるこの国立施設が誕生した背景を踏まえ、「語られていないこと」について小田原のどかが論じる。 文=小田原のどか 民族共生象徴空間とは何か 2020年7月12日、北海道白老郡白老町に「ウポポイ(民族共生象徴空間)」が開業した。来は4月24日に開業が予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により2回の延期を経てのオープンとなった。同施設の「愛称」であるウポポイとはアイヌの言葉で「(おおぜいで)歌うこと」を意味するといい、2018年に一般公募によって決定した。民族共生象徴空間という名称は、閣議決定された内容に基づいている。 「アイヌ文化の復興と発展のナショ

    「“私はあなたの『アイヌ』ではない”」:小田原のどかが見た「ウポポイ(民族共生象徴空間)」
  • 香港の美術界は「国家安全法」にどう反応しているのか? 「アートによる抵抗は恐怖では消えない」

    香港の美術界は「国家安全法」にどう反応しているのか? 「アートによる抵抗は恐怖では消えない」中国政府が香港特別行政区における国家安全を維持するための「香港国家安全維持法」が施行され、約1ヶ月が経った。芸術表現や言論の自由、文化交流における検閲が懸念される同法に対し、香港の美術界はどう反応しているのだろうか? 現地の美術関係者を取材した。 文=王崇橋(ウェブ版「美術手帖」編集部) 中国政府は6月30日、香港特別行政区における国家安全を維持するための「香港国家安全維持法」(以下、安全法)を施行。それとともに、中国中央政府の監督や問責を受け、法執行力を整備する国家安全維持委員会や国家安全維持部門なども設立した。 香港立法府の頭越しに採決されたこの安全法では、国家分裂罪、国家政権転覆罪、テロ活動罪、外国または境外勢力と結託し国家安全に危害を及ぼす罪といった4種類の犯罪行為の構成や相応の刑事責任、そ

    香港の美術界は「国家安全法」にどう反応しているのか? 「アートによる抵抗は恐怖では消えない」
  • 「美術館女子」は何が問題だったのか。「美術界のジェンダー格差を強化」「無知な観客の役割を女性に」

    「美術館女子」は何が問題だったのか。「美術界のジェンダー格差を強化」「無知な観客の役割を女性に」美術館連絡協議会と読売新聞オンラインが企画したウェブサイト「美術館女子」がSNS上で大きな批判に晒されている。この企画の問題点を、有識者のコメントとともに分析する。 美術館連絡協議会(以下、美連協)と読売新聞オンラインによる新企画「美術館女子」が、開始早々SNS上で大きな批判に晒されている。 企画は、「読売新聞で『月刊チーム8』を連載中のAKB48 チーム8のメンバーが各地の美術館を訪れ、写真を通じて、アートの力を発信していく」(公式サイトより)というもの。その第1弾では、小栗有以が東京都現代美術館を訪れる様子を画像メインで伝えている。 この企画に対し、6月12日の公開後の週末、SNS上では批判の声が相次いだ。指摘されている主な問題は、「〇〇女子」という言葉に含まれるジェンダーバランスへの意識

    「美術館女子」は何が問題だったのか。「美術界のジェンダー格差を強化」「無知な観客の役割を女性に」
  • ひろしまトリエンナーレ、空中分解へ。総合ディレクターが辞任し緊急声明を発表

    ひろしまトリエンナーレ、空中分解へ。総合ディレクターが辞任し緊急声明を発表今年初の開催を予定している「ひろしまトリエンナーレ2020 in BINGO」で、総合ディレクターの中尾浩治が辞任。緊急声明を発表した。 総合ディレクターが抗議の辞任。新設される「アート委員会」とは? 今年9月12日〜11月15日の会期で予定されている広島県初の大規模芸術祭「ひろしまトリエンナーレ2020 in BINGO」で、総合ディレクターの中尾浩治(アート・マネジメント・しまなみ代表)が3月31日付で辞任、緊急声明を発表した。 同芸術祭をめぐっては今年3月、実行委員会や企画部会とは別に、展示内容を事前選定する検討委員会設置の方針を県が表明。美術界からは「検閲に当たるのではないか」として大きな反発が起こっている。中尾の辞任と緊急声明は、こうした県の動きに対する抗議だ。 辞任した元総合ディレクターの中尾浩治 そもそ

    ひろしまトリエンナーレ、空中分解へ。総合ディレクターが辞任し緊急声明を発表
    stonedlove
    stonedlove 2020/04/09
    馬鹿が横槍を入れるけえこがあなことになるんよ。はあわやじゃ。中尾さんは立派じゃのう。
  • 文化庁、補助金不交付決定前の審査で意見聴取を行わず。内部のみで審査

    文化庁、補助金不交付決定前の審査で意見聴取を行わず。内部のみで審査文化庁による「あいちトリエンナーレ2019」に対する補助金不交付問題で、同庁が不交付決定前審査で意見聴取を行わず、内部のみで審査していたことがわかった。 文化庁が「あいちトリエンナーレ2019」への補助金不交付を決定した問題で、同庁がそのプロセスにおいて、外部審査員の意見聴取を行わず、文化庁内部のみで審査していたことがわかった。「文化・芸術分野における公的資金助成外部審査員従事者等有志」が明らかにした。 「あいちトリエンナーレ2019」は、文化庁が公募した「日博を契機とする文化資源コンテンツ創成事業(文化資源活用推進事業)」で採択され、約7800万円が交付される予定だった。この採択に携わった任期中の6名(氏名未公表)に対し、採択後の不交付決定前の審査では意見聴取をいっさい行わず、文化庁内部のみですべての審査を行ったという。

    文化庁、補助金不交付決定前の審査で意見聴取を行わず。内部のみで審査
  • 「従軍画家」小早川秋聲の回顧展が関東で初開催。陸軍が受け取り拒否した《國之楯》も展示

    大正・昭和にかけて活躍し、日画家では唯一の従軍画家として戦地に赴いた小早川秋聲(こばやかわ・しゅうせい)(1885〜1974)。その関東圏では初めての回顧展が、東京・京橋の加島美術で開催される。 小早川秋聲は鳥取県生まれの画家。従軍中の兵士達の日常に寄り添った静的な戦争画を描いたことで知られる。小早川は、当時の画家には珍しくどの画壇にも属さず、画商も通さなかったため、その画業に関する資料は少なく、まとまって作品が見ることができる展覧会も少なかった。 関東圏内初の回顧展となる展では、小早川の代表作である《國之楯》を展示。同作は、陸軍からの依頼で制作されながら、戦意を削ぐものとして完成後に受け取りを拒否された作品。当時の他の従軍画家達が、華々しく活躍する兵士の姿を描いてきたのとは対照的で、直接的に兵士の死を悼むものだ。 このような戦争画だけではなく、会場には小早川自身の数々の洋行の経験が活

    「従軍画家」小早川秋聲の回顧展が関東で初開催。陸軍が受け取り拒否した《國之楯》も展示
  • CIMAM(国際美術館会議)が「表現の不自由展・その後」について声明文を発表。「表現の自由が完全に損なわれている」

    CIMAM(国際美術館会議)が「表現の不自由展・その後」について声明文を発表。「表現の自由が完全に損なわれている」ICOM(国際博物館会議)の提携組織であるCIMAM(国際美術館会議)が、「あいちトリエンナーレ2019」の一企画である「表現の不自由展・その後」の展示中止に対し、声明文を発表した。 ICOM(International Council of Museums 国際博物館会議)の提携組織であるCIMAM(International Committee for Museums and Collections of Modern Art 国際美術館会議)が、「あいちトリエンナーレ2019」内の「表現の不自由展・その後」展示中止に対し、声明文を発表した(全文は記事末尾に掲載)。名義はCIMAMの美術館監視委員会(The Museum Watch Committee)。 CIMAMは19

    CIMAM(国際美術館会議)が「表現の不自由展・その後」について声明文を発表。「表現の自由が完全に損なわれている」
  • ウーゴ・ロンディノーネら新たに9作家が展示中止を要求。あいちトリエンナーレ2019で混乱続く

    ウーゴ・ロンディノーネら新たに9作家が展示中止を要求。あいちトリエンナーレ2019で混乱続く「表現の不自由展・その後」の展示中止を受け、海外から参加しているウーゴ・ロンディノーネら9作家が新たに自らの作品展示の中止を『ARTNEWS』宛のオープン・レターで要求した。これで展示の辞退は11組に拡大する可能性がある。 「あいちトリエンナーレ2019」に参加している海外作家たちが、一斉に声を上げた。 『ARTNEWS』によると、すでに展示辞退を正式に表明し、展示が中止されている韓国のアーティスト、イム・ミヌクとパク・チャンキョンの2名に加え、ウーゴ・ロンディノーネ、タニア・ブルゲラ、ピア・カミル、クラウディア・マルティネス・ガライ、レジーナ・ホセ・ガリンド、ハビエル・テジェス、モニカ・メイヤー、レニエール・レイバ・ノボ、ドラ・ガルシアの9作家がキュレーターのペドロ・レイエスとともに12日付で『A

    ウーゴ・ロンディノーネら新たに9作家が展示中止を要求。あいちトリエンナーレ2019で混乱続く
  • バンクシーは、なぜ作品を切り刻まなければならなかったのか?

    バンクシーは、なぜ作品を切り刻まなければならなかったのか?バンクシーの代表作《風船と少女》が老舗のオークションハウス「サザビーズ」に登場。1億5000万円もの値段で落札された瞬間、バンクシー自らあらかじめ額に仕込んだ仕掛けによって、その場で細断された。ストリートを中心に活動を続けながらも、時には著名な美術館や博物館に忍び込んで勝手に作品を展示するなど、内と外を横断しながら数多くの“いたずら(Prank)”を仕掛けてきた覆面アーティスト・バンクシー。これまでの作品や活動を振り返りながら、いったいなぜ自作を破壊するようなスタントを行ったのかを、バンクシーに直接インタビューをした経験を持つライター、鈴木沓子が考察する。 文=鈴木沓子 バンクシーのInstagramより イギリス人が好きな芸術作品1位 細断された《風船と少女》は、どんな作品だったのか。はっきりしているのは、オークションハウスで細断

    バンクシーは、なぜ作品を切り刻まなければならなかったのか?
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