アニメ評論家・藤津亮太が会田誠の「戦争画」に見出したもの。なぜ『アニメと戦争』の装丁は「戦争画RETURNS」になったのか

アニメ評論家・藤津亮太が会田誠の「戦争画」に見出したもの。なぜ『アニメと戦争』の装丁は「戦争画RETURNS」になったのか3月2日に発売されたアニメ評論家・藤津亮太の著書『アニメと戦争』（日本評論社）。アニメに登場する様々な戦争の系譜をたどり、社会との関係を問い直す同書の装丁には会田誠《ザク（戦争画RETURNS 番外編）》（2005）が選ばれている。なぜ、会田誠の「戦争画」が同書に必要だったのか、その理由を藤津が綴る。 文＝藤津亮太 藤津亮太『アニメと戦争』（日本評論社） 2月末に『アニメと戦争』（日本評論社）を上梓した。戦中から21世紀に至るまで、架空・現実を問わず「戦争」を取り扱ったアニメを取り上げ、そのアプローチの変遷を俯瞰した内容だ。 アニメについて語る書籍のカバーをどうするかはいつも難しい。特定の作品の図版を借りる方法はあるが、費用の問題もあるし、複数作品を扱っている本の場合は

[ustam]

会田さんの戦争画といえば、『灰色の山』は色んな意味で見事なんだよな。会田作品は色んな角度から割り切れて、割り切れるという意味ではわかりやすいのだけど、その先にさらに隠された意図があるように感じる。

[bt-shouichi]

当初は「紐育空爆之図」のつもりだったが、編集者の提案で、藤田嗣治のアッツ島玉砕が元ネタの「ザク（戦争画RETURNS 番外編）」に／「安心して消費できる戦争ごっこ」の向こうに「本当の戦争」がちらつくか…なるへそ

[a_matsumoto]

とても興味深いというか重大と言っても過言ではない戦後の「戦争のサブカルチャー化」というテーマに、会田誠氏の表紙が不可避だったということがよくわかる。富野監督の帯と相まって強烈なメッセージを発している。

[mohri]

“アニメと戦争”

[Cru]

“戦争当時の新聞や図録には身も蓋もない愛国的言葉だけを書いておきながら、本業の絵ではほとんど反戦スレスレの負け戦の場合ばかり描き、戦後「絵描きは絵のことだけ考えてください」と言い捨てて日本を去った”

[otoan52]

面白そうだけど難しいテーマだなー。宇宙戦艦ヤマトとかは昔から違和感持ってたのだけど（第二次大戦の二次創作という言葉を思いついた）、その後、今に至るとどうなのだろう。敗戦から得たものは多そうだけど

[akihiko810]

藤津亮太の著書『アニメと戦争』（日本評論社）。アニメに登場する様々な戦争の系譜をたどり、社会との関係を問い直す同書の装丁には会田誠《ザク（戦争画RETURNS 番外編）》（2005）が選ばれている。

[asitanoyamasita]

この本で初めてこの絵も知った。スゴいパスティーシュだ…

[BigHopeClasic]

“新聞や図録には身も蓋もない愛国的言葉だけを書いておきながら本業の絵ではほとんど反戦スレスレの負け戦の場合ばかり描き戦後「絵描きは絵のことだけ考えてください」と言い捨た堂々たる「絵バカ」藤田”

[stonedlove]

会田誠《ザク（戦争画RETURNS 番外編）》と藤田嗣治《アッツ島玉砕》。「僕は『アニメと戦争』のなかで、歴史的事実としての戦争が、“趣味”のひとつになっていく過程を「戦争のサブカルチャー化」と呼んだ」

[chikurou]

”「誰も傷つくことのない箱庭のなかで架空の戦争が消費されている」というイメージがまず伝わってくる“自分は感性が死んでてこういうのがわからないんだよなあ