「ちょっと話せるか?」 真夜中にそんなメッセージを寄越した後に、筆者の大学の同級生で、現在は中小企業の中堅クラスの会社員が辟易とした顔で言う。 会話はオンラインだったため、缶ビールを片手に薄暗い部屋に浮かぶ彼の顔は、余計にくたびれて見える。 「若手の部下に企画書を書かせたんだけど、何を言わんとしているのか要領を得なくてさ。整理すべき点を伝えて書き直させるんだけど、こっちが指示した内容は一切反映されてないんだよ。 自分が手を加えたいところだけ修正して、提出してくるんだよね。そんな感じで2回も3回も同じことを繰り返していて、もう疲れたよ」 こうした経験に身に覚えのある人も、少なくないだろう。 しかし、どうすれば相手にうまく課題や問題点を理解させ、仕事に活かせるようにするかは難しい。 やり方次第では1人の部下のやる気を失わせ、業務のしわ寄せが他の社員におよび、チーム全体のパフォーマンスにも影響し
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