韓国南西部・珍島(チンド)付近で起きた旅客船セウォル号の沈没事故の影響で、朴槿恵(パククネ)大統領の支持率が急落している。政府の事故対応への批判が続くなか、朴氏は4日、珍島を訪れて安否不明者の家族らに最善を尽くすことを誓った。だが、事態収拾のめどは立っておらず、政権にとって困難な局面が続きそうだ。 朴氏はこの日、珍島で捜索の結果を待ち続ける家族らに会い、「みなさんの心情を考えると胸が詰まる。事故の発生や対応に無限の責任を感じている」と発言。責任者を厳しく処罰するとともに、安全システムを立て直すと約束した。 朴氏の珍島訪問は事故翌日の4月17日に次いで2度目。潜水士らによる捜索現場も視察し「最善を尽くしてほしい」と訴えた。 訪問の背景には、朴氏や政府に対する厳しい世論への危機感がある。民間の世論調査機関「韓国ギャラップ」が4月28~30日に実施した世論調査では、朴氏の支持率は48%で、2週間