27日、フィリピン南部ダバオの国際空港での訪日帰国会見で、麻薬犯罪容疑者のリストをかざすドゥテルテ大統領(吉村英輝撮影) 【ダバオ=吉村英輝】3日間の訪日を終えてフィリピン南部のダバオに戻ったドゥテルテ比大統領は27日深夜、当地で記者会見を開き、国際社会から容疑者殺害による人権問題を指摘されている「麻薬撲滅戦争」を強力に推進する姿勢を強調した。 ドゥテルテ氏は会見で、「日本はこれからもフィリピンの真の友人だ」と述べる一方、麻薬問題については「日本も問題を抱えている」と指摘。司法関係者や政治家など、新たに判明したとする厚さ数センチの容疑者資料を掲げ、「さらに2万から3万人が死ぬだろう」と語った。 ドゥテルテ氏の発言から数時間後の28日未明、同氏の地元ミンダナオ島では、麻薬を運んでいる疑いがあるとして警察が捜索しようとした車両2台が検問を破って銃撃戦となり、町長ら10人が死亡した。この町長は、