情報通信研究機構(NICT)は8日、6日に発生した太陽フレア(太陽表面の爆発現象)の影響とみられるオーロラの映像を公表した。 南極の昭和基地で撮影された映像で、緑色などに輝くオーロラが数秒ごとに瞬く様子が映っている。 オーロラは、太陽から放出された電気を帯びた粒子が、地球上の大気の粒子にぶつかり、上空で光って見える現象。珍しい紫色のオーロラも観測され、NICTの石井守・宇宙環境研究室長は「強い太陽フレアの影響と考えられる」と話している。 NICTによると、太陽フレアの影響による地球の磁場などの乱れは、8日午前9時~正午にピークを迎えた。同日午後7時半現在、磁場などの乱れは落ち着きつつあるという。総務省によると、国内の電気通信事業者から、今回の太陽フレアによる通信障害は報告されていない。気象庁や内閣府などが運用する人工衛星に影響はみられないという。