男性作者と女性作者では、恋愛に対する見方がまるで異なっているのが面白い。 男性作者は恋愛漫画でありもしない理想を描きたがる傾向がある。 女性作者はあくまでも現実的だ。 * * * 清く正しく美しい童貞だった中学時代。 僕は恋愛漫画を読んで興奮していた。 現代とは異なりネットに接続する環境など誰も持っておらず、 性へのアクセスが厳しく制限されていた時代である。 中学2年の夏。 仲の良い友人5人が集まり、ある重要な計画を実行に移そうとしていた。 なけなしの小遣いを持ち寄り、 自販機でエロ本を買う 計画を立てていたのだ。 スマホを取り出し、検索するだけで画像を見ることができる現代の若者には想像もできないだろう。 1,000円以上するエロ本を、大人の目を盗みながら、自販機で購入していた時代があったのだ。 「先生が近くにいないこと」を監視する諜報員を複数名配置し、実行係が自販機に金を突っ込み、ボタン