箱を開けると、手作業でカットされたのであろう、少し不ぞろいな石畳のような生チョコ。一粒口に運べば、濃厚な甘さが舌の上でほどけ、ミルキーな余韻を残しながら、ゆっくりゆっくりとけていく。ほんの一粒で『幸せ』と思わせてくれる生チョコは、小さくたって偉大なおやつだ。 そんな生チョコの“生みの親”が、2021年2月、飯山にショコラトリーをオープンしました。その名も「Bunzoo(ブンゾー)」。 飯山で生まれ育った小林正和シェフが、幼い頃家族に呼ばれていた名前が由来なのだそう。 小林シェフが菓子の道に進むきっかけは、小学5年生のとき、近所で和菓子屋を営む同級生の家で職人の仕事ぶりを見て興味を持ったことから。製菓学校を出て、茅ヶ崎や神戸の洋菓子店で10年間修業し、32歳で独立。神奈川・平塚に「シルスマリア」をオープン。 ドイツ帰りの職人からチョコレート作りを学んだ経験を持つ小林シェフは、シルスマリア開業