箱根駅伝で「新・山の神」と呼ばれた柏原竜二(27=富士通)が3日、引退を発表した。東洋大時代は箱根駅伝の山登りの5区で4年連続区間賞を獲得し、3度の総合優勝に貢献。最優秀選手賞(金栗賞)も3度受賞した。歴史に残る箱根のスターが早すぎる現役生活に幕を下ろした。 柏原は「度重なるけが、故障をしてしまい、この発表をしている今でも完治しておらず復帰のめどがたたないことから、競技の第一線を退くことにしました」とコメントした。12年に入社した富士通では東洋大時代とは一変、脚光を浴びることはなかった。全日本実業団対抗駅伝も13年6区4位、15年5区7位、16年5区9位。2度挑戦したマラソンも2時間20分45秒と2時間22分15秒だった。 引退が頭をよぎったのは昨年11月。熊本甲佐10マイルに出場したが、腰を痛め、途中棄権した。今年1月には、奄美大島での合宿中に右アキレスけんを故障。引退を決断した。富士通