江藤さんのNPOでボランティアとして手伝うセデキさん(右)=東京都新宿区で2023年8月9日午後1時43分、白川徹撮影 2021年8月、アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが復権して以降、迫害を恐れて日本に逃れてきたアフガン人たちが、困窮の中にある。その多くが、長年の紛争で荒廃した祖国の復興を、日本政府と一緒に支えてきた大使館や国際協力機構(JICA)の職員とその家族だ。 タリバンから逃れ2年 「日本のために、時には命を危険にさらしながら働いてきた。それなのになぜ……」 首都カブールにある日本大使館の元女性職員、ケレシマ・セデキさん(38)は東京都内の小さなアパートで嘆いた。 5万8000円の家賃に水道光熱費や通信費に健康保険。大使館職員として支払われた前年の収入に対する税金も求められた。貯金を取り崩しているが「来月の家賃と今日の食事すら心配な生活」と話す。 女性の教育や就労に対して厳