米首都ワシントンの地下道などを調べたエリオット・カーターさん(右)=2023年10月20日、鈴木一生撮影 米首都ワシントンの連邦議会議事堂の地下には議員や議会関係者らが使う地下鉄が走っており、議員たちの事務所がある建物との間を結んでいる。周辺の建物と建物をつなぐ地下道もあり、通行証があれば地下でさまざまな場所に移動が可能だ。 ワシントンに住むエリオット・カーターさん(32)は大学を卒業後、議会でインターンをした際に首都の地下の世界に興味を持った。「建物の案内表示には個別の地下道が表記されているのみ。全てを包括的に示したものは何もなかった」。カーターさんは歩行者用の地下道だけでなく地下鉄、車の地下道、下水道のトンネルなども調べ、2018年にワシントンの地下の拡張を時代ごとに理解できるウェブサイトを作り上げた。 そんなカーターさんのサイトに異変が起きたのは21年1月1日のことだった。突然にサイ