専用の入れ物が好きだ。スマホでもカメラでも釣竿でもキャンプ道具でも、それ専用にあつらえたケースがあればテンション爆上がりだ。特殊なものであればあるほど良い。複雑で繊細な機構が傷付かずに無駄なく収まっているのが大好きだ。持ち運ぶ機会がまるでなくても専用ケースがあれば買ってしまう。なんならケース欲しさに中身を買おうかと思うくらいだ。 はやぶさ2からリュウグウの岩石や砂を入れたカプセルが地球に届いた。世界はみなその中身に注目するが、俺はカプセルそのものに惹かれるのだ。
行くなライアン! 出て行くな 俺にはお前が必要だ 頼む残ってくれ! 金なら諦めがつく でも金じゃないと言うのなら どうしても諦めきれないじゃないか 残業地獄の合間を縫って 外苑前駅から肩を落として歩いていく まるで羽の濡れた鴉のように 都心に灯る光を目指す 内野一塁側第3入口に入った俺は 鋭い眼光で打者を射るお前を見つける 高々と上げた脚は 神宮の夜空を切り裂き しなった腕から放たれたボールは 稲妻となって大観衆の間を落ちていく ストライク! バッターアウト! 神宮のマウンドに立つお前は 世界で一番美しい投手だ! 頼むライアン! 残ってくれ! コロナが過ぎて大観衆に包まれた明治神宮球場で 真新しい白に赤いストライプのお前を 見たいんだ!
!夏目漱石『こころ』のネタバレを含む。 最近、自己肯定感を高めるメソッドなどを読んで自分の中で意識改革があったのだけれど人間は「ダメでもいい」のだ。 「ダメでもいい」のだけれど「ダメでもいい」と思えるようになるのがわたしには難しかった。 そんな考え方になってしまったのは高校生のとき国語の教科書に載っていた、夏目漱石の『こころ』の登場人物Kの影響が大きい。 Kの生家は寺で、修行僧のようなストイックさを持ち勉学に励む青年だ。恋愛にうつつを抜かして真面目な話に取り合わない「私」に対して「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」と一刀両断する。 わたしはこの「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」に非常に感銘を受けてしまった。 精神的に向上心を持たなければいけない。自分に至らぬところがあれば努力しなければならない。決して現状に満足してはいけない。そして努力の見られない他人を見下すようになってしまった。 (余
スパイスからカレー作ろうと思うと 何十種類もスパイス用意して死ぬほど大変な男の料理みたいなイメージありそうだけど、実は簡単に作れる。 それでいて、その辺のインド人カレー屋より美味しくできたりする。 だいたい誰に作っても「マジでインド料理屋」と驚かれるから試してみて。 用意しなきゃいけないスパイスは4種類だけ。 「クミン(ホール)」「ターメリックパウダー」「チリペッパーパウダー」「コリアンダーパウダー」 これだけでOK。この4つでチキンカレーだろうが、キーマカレーだろうが、だいたい大丈夫。 (まあ、凝りたい人はいくらでも凝れるけどね) ベーシックなスパイスなので、大きめのスーパーなら大概あるけど、 都内なら御徒町とかのスパイス問屋(大津屋)とか行けば20回分で一袋200-300円で超お得。 で、他の材料。玉ねぎ大1個、トマト大1個、ニンニク3かけ、生姜1かけ。好みでプレーンヨーグルト。 これ
仕事を失い、借金を背負った。 あるのはバーモントカレー半箱。冷蔵庫に食材はゼロ。 せめて玉ねぎをと思ったが、借金持ちが具など入れていいのかと思い、買に行くのをやめた。 調味料棚には、乾燥唐辛子と料理酒。 唐辛子をハサミで切ってティーパックに入れ、料理酒は全てぶち込み、残りは水で水分量を700mlにして煮きる。 ルーを入れた。 みっともない。ただルーを溶かしただけの物。 米に注ぐ。 いただきますもなく、スプーンをカレーで濡らし、米と一緒に運ぶ。 うほう、悪くない。うほう、これだ。うほう、これがカレーだった。 ヘドロのような玉ねぎ、ゴツゴツした岩のような野菜、木皮のような肉、全てノイズだったのか。 米をカレーで食う。 カレーが好きと言う時、いつもノイズが入っていた。なんてことだ、これからはカレーが好きというたび、もうこいつしかアタマに浮かばない。 ああ、もうだめだ、なんてうまい、寝る前に食べる
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