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ブックマーク / kikuchidesu.hatenablog.com (28)

  • ソウルで平壌式冷麺を食べ、北朝鮮を見にイムジン河へ行く - 今夜はいやほい

    7月のソウルは天気が悪い。東京と同様である。ただ、ソウルは、東京に比べるとかなり涼しい。クーラーが無くても生きていけるレベルの気温である。 ソウルには過去何回か来ていて、幾度か、北朝鮮との国境を見てみたいなと思ったのだけど、国境は、近いと言えば近いけれど、二泊三日の旅程に組み込むにはやや遠い気もするという事情により、一度も訪れたことがなかった。 僕は、頭の40%を国境訪問に使い、どうしようかな、行ってみようかなと考えていた。一方で、頭の60%は腹が減ったということの処理に使われていた。踏十里というエリアにいて、気になっていた冷麵屋が近くにあったので行ってみることにした。 小さな町工場のようなものが多いエリアなのか、だるそうにしているおじさんがどこからともなく現れて、また、去っていく。 店には着いたのだけど、残念なことに数人が並んでいるようだった。ソンチョン・マッククスというお店だ。ラーメン

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    sukeroc 2024/08/01
  • 一泊二日、千葉を食べる。アジフライを食べに出かけ、奇跡のアジフライに出会う。 - 今夜はいやほい

    アジもりだくさんの、魚問屋堂さかなやくろへ 喫茶フレンドで電車を待ちながら 館山は小さなリゾートだった 海の街であるならば、寿司をたべよう 館山式モーニング、チキンバスケットセット 旅立ちのびわゼリー 内房の街をひたすら歩く 海水浴場の喫茶店 黄金アジフライという、天衣無縫のべ物 突然、アジフライがべたいなと思った。しかも、そのへんのアジフライということではなく、とびきりおいしいやつがいいなあと思った。そういうことが時々ある。揚げ物の引力だ。 それは、木曜日のことで、来る週末には何も予定がなかった。しかも月曜は有休である。しめしめと、僕はグーグルマップを開き、いいアジフライをべられそうな場所を検討することにした。やはり海沿いがいいよな。茨城と神奈川はこの間行ったしなあ。ぱっと行けて海があるところということで、自然と目的地は千葉となった。外房はやや遠いということで、内房へとりあえず向

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    sukeroc 2024/05/09
  • 一泊二日、クアラルンプールを食べる。熱中症に倒れ、車に轢かれ、されど麗しきマレーシア料理。 - 今夜はいやほい

    マレー文化とインド文化の交錯点、カレーラクサをべる 路上のカフェでミルクティーを 国立博物館に行くのは難しい ローストチキン+ローストポークライス 劇的に苦いお茶・王老吉を飲む マレーシアのワンプレート山盛りごはん、ナシカンダール 摩天楼の資主義MAXのバーで蜂蜜をなめる ふたたび野良カフェへ。肉まんをべる 熱中症になりながら、感動的ナシレマをべに行く マッサージ屋のげきうまミックスジュース 車に轢かれながら、新峰肉骨茶にバクテーをべに行く マレー文化とインド文化の交錯点、カレーラクサをべる タイを経由し、マレーシアはクアラルンプールにやってきた。正直、全くマレーシアに興味がなかった。マレーシアについては、有名なタワーがあるらしいくらいのことしか知識がなく、東南アジアを旅行するとき、常に候補から外れ続けてきたのだけど、このブログによく出てくる男、加藤が、「マレーシアはいいですよ

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    sukeroc 2024/03/18
  • 一泊二日、仙台から福島浜通りをひたすら南へ。はらこ飯をしずかに食べる。 - 今夜はいやほい

    昭和8年、津波に御用心 はらこ飯は冷たいほうがうまい説 摩尼車は時をかけるようにして回る 南相馬の珈琲亭いこいで休憩 津波の被害にあった請戸小学校を見学する 東日大震災・原子力災害伝承館 南相馬の寿司屋で塩釜港のひがしものマグロをべる ふたたび喫茶店でモーニング 南相馬の由来をたずねる、相馬太田神社 牛たちのための鎮魂碑 南相馬で磨崖仏を見る 浪江町の名物、波江焼きそばをべる 柳美里さんの書店フルハウスへ 震災遺構 中浜小学校 旅のしめに、亘理の田園ではらこ飯 配偶者と山形に旅行に来たのだけど、配偶者は仙台で友人に会うということで、別行動になった。僕は、この間、盛岡に行っていたので、今回は、ひたすら南下して、海のものをめちゃくちゃたべるぞ〜と意気込んでいた。仙台でレンタカーを借りた。まずは今日の作戦をたてねばならぬと、喫茶店に突入した。 モーニングセットを注文する。朝はなんと言っても

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    sukeroc 2024/03/03
  • カレーの街、神保町のボンディ。ビーフカレーに載る梅干し問題。 - 今夜はいやほい

    神保町は、もっぱらカレーで有名である。しかし、その有名性によって、人気店では、軽く寄って夕飯べるか〜ということができない状態になっている。カレーは基的にべたい!と思った瞬間にべたいものであり、並ぶのもな...と思っていた。 そんな感じで、神保町の人気カレー屋ボンディに、何回か行ってみようと思ったことはあったのだけど、毎回、心がへし折れるくらい人が並んでいるので、店の前まで来ては、これは厳しいなと思い、カレーに辿りつくことがなかった。 そんな中、ある日のこと、暇を持て余して、神保町のあたりをうろうろしていて、18時くらいに、そろそろ帰るかと思ったのだけど、あ、カレーべたい気がするぞという欲求がどこからともなく湧き上がってきた。それはボンディの近くであった。僕は、今までの経験から、どうせ大変なことになっているだろうなあとも思ったのだけど、一応、店の前まで行ってみることにした。 店に

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    sukeroc 2024/01/30
  • 休日、神奈川の沖縄タウン 鶴見を歩く。沖縄スタイルみそ汁を飲み、市民酒場へ - 今夜はいやほい

    休日、暇を持て余していた。 暇だ。 そうだ、鶴見行こう、と思い立った。埼玉県民である僕は、軽く出かけたいなという時は神奈川が候補に上がりがちだ。横浜は時々行くので、気分を変えて、鶴見に行ってみることにした。鶴見は沖縄タウンで有名らしいのだが、通り過ぎることはあっても、意識的に街を歩いたことがないなと思ったのだ。 かたこと京浜急行で鶴見に向かう。せっかくなので、沖縄そばをべたいなと思い、電車の中で店を探した。 鶴見市場駅でおり、金城という店に向かうことにした。沖縄料理屋は夜だけやっている居酒屋系が多くようで、昼でも沖縄そばを出している店は意外とたくさんあるという感じでもないようだった。 沖縄料理 金城 よし、沖縄そばべるぞと思い、壁にかけられたメニューを眺めた。みそ汁があるではないか......沖縄ではみそ汁がおかず性の高いべ物として存在し、定メニューに入っていたりするのだ。みそ汁か

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    sukeroc 2024/01/10
  • 二泊三日、バンコクを食べる。路端の野良ガパオライス。チャオプラヤ川で溺れませんように。 - 今夜はいやほい

    ガパオの香りが甘やかな、これを求めてタイに来た タイ・ティー・ア・ラ・モード 豚をカリカリにあげたやつ 雑居ビルのバーでタイの植物を漬けたカクテルを飲む KPOP鳴り響く、カオサンロードの夜は長し タバコの匂い、チャオプラヤ川に寺が輝く バンコクで茶をしばく、朝から喫茶店をはしご なんと美味しいマッサマンカレー 堂のファストガパオ 路端でお母さんが鍋一つで作る、野良ガパオライス バンコクにやってきた。数年前、タイ料理がいたく好きになり、時折、猛烈にタイに行きたい衝動に駆られていたのだけど、コロナのせいで思いは成就することなく年月が過ぎていった。 くわえて、足繁く通っていた池袋のメコンというタイ料理屋が閉店したことにより、タイ料理への思いは増し増しとなっており、破裂せんばかりとなっていた。ついに、ようやく、夏休みを使って、バンコクまでやってくることができたのである。ということで、僕は、ふつ

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    sukeroc 2023/12/13
  • 一泊二日、ホーチミンを食べる。伊勢うどんに影響を受けたベトナム麺料理 カオラウとは 前 - 今夜はいやほい

    フランスパンにパテを塗って朝を 伊勢うどんがルーツという噂、カオラウをべる ベトナム戦争では日人記者が活躍していたらしい 紳士的ココナッツジュース詐欺 共産主義の意匠をまとった共産カフェでベトナムコーヒーを さあ、思いっきりバスを叩け! 戦争取材の拠点、マジェスティック・ホテルへ ベンタン市場に行って、チェーをべる ジャコウネココーヒーを飲み、いたく感動する ベトナムのスコールの洗礼 ベトナムといえばフォー、ハーブを乗せてべる ベトナム生ビールビアホイを飲む、ベトナムのエネルギーを知る カイコー・タケシ・マティーニで夜は更けて フランスパンにパテを塗って朝を 高さ30センチほどだろうか、プラスチックの赤い簡素な椅子に腰掛けた。ベトナムはホーチミンにやってきたのだ。気怠そうな店員がフランスパンを持ってきてくれた。腕くらいの大きさがある。なんとも堂々としたフランスパンだ。それにして

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    sukeroc 2023/10/05
  • 千葉内房に根付く九州スタイルとんこつラーメン。製鉄業と共に、数万の九州人が移住した街、君津へ。 - 今夜はいやほい

    木更津にて作戦会議、コーヒーハウスラビン 九州ラーメン友理にて、とんこつラーメンべる 君津の町を徘徊する。 熱中症の危機 九州ラーメン日吉で、古典的とんこつラーメンべる 三連休暇だったので、とりあえず、千葉に行ってみるかと思って、家を出た。埼玉から外房の方に行くと果てしなく遠いので、とりあえず内房を目指すことにした。内房のどこに行くのかは定かではなかったのだが、あるツイートをを思い出し、君津に行ってみることにした。 普通の観光地は検索で出てくると思うので僕のお勧めは君津です。君津駅で降りて川沿いに海へ歩いて行くと昔の漁師町の向こうに巨大な製鉄所がドドー(ここで鼻血を出す) #Peing #質問箱 https://t.co/BTTqL7qp3e — 恒星間飛行 (@OKB1917) 2022年9月9日 国道16号のあたりから眺める君津の製鉄所とかその周りの風景、「近代の涯て」という感

    千葉内房に根付く九州スタイルとんこつラーメン。製鉄業と共に、数万の九州人が移住した街、君津へ。 - 今夜はいやほい
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    sukeroc 2023/08/14
  • 天変地異をおさめるために、埼玉のかくれ名物、なまずを食べにいく - 今夜はいやほい

    金色のなまず像からはじまる 埼玉の吉川ではなまずをべて結納をするらしい なまずコースの衝撃 大雨であたりは冠水状態に 全てがなまずになる なまず養殖場へ向かって 埼玉を北へ 埼玉の失われた太古の海へ 松伏のそば処桂で鴨をべる そしてなまずへと帰る 大学生の頃の友人たちと、何もないことにかけては他の追随を許さない埼玉について考察を深める集団を組織している。過去、埼玉という名称の起源を探査するなどの活動をおこなってきた。 埼玉県の”さいたま”の起源を探しに真夜中の埼玉へ - 今夜はいやほい 定期的に、集まり、酒を飲みながら、我々は何をすべきか!と意気込むのだが、当然、べつに何もすることがないな、という結論になる。驚くほどに毎回何の案も出ないのだ。その何もなさたるや、あてもなく夜の海を泳いでいるかのような茫洋とした感覚をもたらすほどだ。しかし、無為に終わった3回の飲み会を経て、今回ついに話が

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    sukeroc 2023/08/01
  • 一泊二日、盛岡を食べる。ウニが詰まった牛乳ビンが転がる街。 - 今夜はいやほい

    卵液に肉を浸す焼肉、そして盛岡冷麺 旅先の喫茶店でだらだら読む、弘兼漫画 酒を注ぐ老婆のうつくしき指先、平興商店 誰もいない、もりおか歴史文化館へ 川辺でコーヒーを飲む 白龍じゃじゃ麺、スープを注ぎちーたんたん 盛岡のバイキングがあざみを踏みつける 福田パンのいわて牛焼肉サンドうまい あふれんばかりの牛乳瓶入りウニをべてしまう 初めて、盛岡に来た。盛岡というと、僕にとってはユーミンのアルバム「悲しいほどお天気」に収録されている”緑の街に舞い降りて”である。 輝く五月の草原を さざなみ遥かに渡っていく 飛行機のかげと雲のかげ 山すそかけ降りおりる 着陸間近のイアホンが お天気知らせるささやき Moriokaというその響きがロシア語みたいだった 確かに、ロシア語といえば〜シュカとか〜チカという印象があるので、モリオカにおいてもこれはロシア語的であると言えなくもないのだが、なかなかかのこじつけ

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    sukeroc 2023/05/23
  • 同人誌できた。 - 今夜はいやほい

    同人誌を作っている宣言をしていたのだが、やっとできた。ブログ書くのの十倍くらい大変だった... 同人誌作ってる - 今夜はいやほい インデザインのサブスク費高すぎる!と愚痴をこぼしながらも、途中しばらく制作をサボっていたので、無駄金を大量にAdobeに納金してしまった...悲しい... 表紙は台湾の市場の細い道だ。印刷されて来たものをみたら、雨の印象がうまく出ていて、けっこうシックでいい感じだった。台湾の文字は最初もう少し色を濃くしていたのだけど、う〜ん濃いかなと思って、薄くしたら、思ったより薄くなってしまった。実際にものを作るのは難しい。 構成はこんな感じです。 タイトル:タイヤル族、幸福の帽子紀行 ・台湾の原住民言語タイヤル語と日語の混合言語を聞きに行く 一章 なにひとり飲んでる!乾杯!乾杯!! 二章 宜蘭クレオールを聞きに、トビウオの街へ 三章 決定的失態 四章 幸福帽のおっちゃん

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    sukeroc 2023/05/09
  • 茶の座売り文化が残る、入間 當摩本店で狭山茶を飲む。 - 今夜はいやほい

    茶といえば、静岡というイメージがあるけれど、実は埼玉でも結構茶が作られている。とは聞くものの、では飲んだことあるのか?と問われると、数回ちょろっと飲んだことあるかなというくらいで、あまり、印象がない。 入間という町に来ていた。入間基地があるところである。埼玉の西の方だ。ここに、きのこと山菜がべられるともんという名店があるというので、べに来たのだ。 入間 ともん 鮎に添えられたフキノトウの漬物ときのこ汁がやたらとおいしかった。いやあ、この酷暑のなか、駅から10分かけて歩いてきてよかったなあと、だらだら駅に向かって帰っていると、周りに比べて異様に古い店があるのを見つけた。 なんなのかなと、Google マップで調べてみると、どうやらそれは、お茶屋さんであるらしかった。 ああ、そうか、この辺って狭山茶の生産をしているのか、もしかしてうまい茶葉買えたりするかなと入ってみることにした。木製の引き

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    sukeroc 2022/08/31
  • 酒器を持ち、寝台特急サンライズに乗り込んで、香川でうどんをたらふく食べる - 今夜はいやほい

    夜行というのはなんだか不穏な響きがある。これは、寝て起きたら、全く知らないところに突然放り出されるということに起因するのではないかと思う。 赤い車体がなおのこと怪しい印象を強める寝台列車、サンライズ瀬戸に乗り込んだ。東京から高松へと向かう便である。ライトに照らされた細い通路が奥へ奥へとと続いている。入り口すぐのところが、どうやら僕の部屋であるらしかった。 乗車前日、ビールについていろんな作家が何事かを書いているを読んでいた。パラパラページをめくっていると、恩田陸の文章に目をひかれた。何やらその文章を読んでいると、旅先の列車の中で飲むビールに勝る幸福はない、その際、ただの紙コップで飲み始めるなどというのは、旅情を解さない者のやることで、ちょっと気の利いた酒器のひとつでも持ち込んでいるのであれば、その幸福は一段も二段も高まるものなのであると、自信ありげに書かれていたのだ。 旅行も好きで、酒も

    酒器を持ち、寝台特急サンライズに乗り込んで、香川でうどんをたらふく食べる - 今夜はいやほい
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    sukeroc 2022/05/15
  • さよなら、昭和の大絢爛、熱海 ホテルニューアカオ。 - 今夜はいやほい

    営業終了してしまったホテルニューアカオ。いきなりのことだったので、古いホテル好きの人たちの間で、悲しみの声が上がっている。単なるホテルというだけではなく、その個性的な姿は、ひとつの熱海名物のようなところがあった。一回いったことがあるだけのにわかではあるけれど、さる春の日の熱海旅行について書こうと思う。 熱海のホテルニューアカオ、営業終了 コロナで1年以上休業 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル エントランスのデカすぎるバブリーシャンデリア。 ホテルニューアカオは、熱海駅から比較的離れている。駅近くでバスを捕まえ、ぐぐっと坂を登っていくと、崖にへばりつくようにして、屹立する巨大ホテルが見えてきた。ほとんど崖と一体化していると言える。巨大ホテルというのは一般的になんとなく不気味さを感じるものであるが、ホテルニューアカオは、どこかのパーツを抜いたらジェンガのようにして全てが崩れ落ちるのでは

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    sukeroc 2021/11/30
  • 一泊二日、名古屋を食べる - 今夜はいやほい

    用事があって名古屋にやってきた。何もないと言われる名古屋であるが、何もない度では他に引けを取らない埼玉から来た僕たちは、密かに興奮していた。名古屋めしをべつくさん。そんな1泊2日の記録である。 朝10時を少し過ぎたころ、名古屋駅に到着した。 今べると、昼ごはんべられなくなるかなと配偶者に言うと、配偶者は「え?」と驚いたような声をあげた。自らの気合いが足りていないことを知った。そう、来たら、ただべるだけなのである。 うまいと噂の、駅中のきしめん屋、住よしへ。あるホームは並んでいたが、僕たちの入ろうとした店は空いていて特に並ばず入店することができた。牛肉と卵を載せたものを注文した。皆静かにべている。雑踏と高らかに響く構内アナウンスの音が何やら気分を盛り上げる。 やや熱が入って固まりつつある卵を崩して、混ぜ合わせる。汁の匂いが立ち上がる。味の濃い牛肉と、やや小ぶりの卵が合わさり麺の旨さ

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    sukeroc 2021/11/25
  • 偏食家の子、ふぐの美味さを知るに至る −臼杵 割烹みつご - 今夜はいやほい

    ぱつぱつに張ったふぐの白子の薄膜が口の中ではじけると、体が打ち震えた。なんなんだこれと…… 口の中にべっとりと旨味が残り、その香り高さは消え去ることがなかった。こんな美味いものがあったのか…… * ふぐといえば下関という噂があるが、数多蠢く噂をかき分けていくと、実は、大分の臼杵という街のふぐが大変素晴らしいのだという情報をつかんだ。臼杵ふぐはなにより美味しく、そして、下関よりも圧倒的に安いらしいのである。 今までふぐの専門店に行ったことがなかった。わが父は肉、魚が嫌いな偏家だったので、ふぐなんてもってのほかである。僕は、ふぐというのは一体どんな材で、いかなる料理になるものなのか長らく想像をめぐらしてきた。 我々は、旅行滞在中の別府駅を発ち、上臼杵駅にたどり着いた。上臼杵駅は、松、無人、木造駅舎という、昭和と言ってもかなり初期の昭和を思わせる構えであった。よく分からないけれど、うまいふぐ

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    sukeroc 2021/10/25
  • 今年食べた、東京の思い入れ深いカレー七皿。 - 今夜はいやほい

    2020年はなんの年だったのかと問われれば、多くの人にとってコロナの年ということになるだろう。しかし、僕の場合は、コロナの年であるとともに、カレーの年でもあった。しらない駅で降りれば、いの一番にカレー屋について検索をする、そんな状態だった。コロナに引けをとらないくらいに、カレーのインパクトがある年だった。 夏などにあっては、この暑さをしのぐには、もうスパイスの効いたカレーを全自動機械のごとく、口の中に放り込み続けるしかないのだと、若干病的にカレーべていた。 カレーべる為だけに大阪に行ったりもした。 kikuchidesu.hatenablog.com せっかくたくさんべたので、特に思い入れのあるカレーを共有させてはもらえないでしょうか!! 渋谷 ポークビンダルーべる副大統領 ポークビンダルという、ポルトガル文化が流れ込んだ南インドのカレーべた。フルーツっぽい甘酸っぱさがあっ

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    sukeroc 2020/12/21
  • 結婚しました - 今夜はいやほい

    僕は6畳の部屋に住んでいた、と思っていたのだけれど、改めて契約を見返してみたら、部屋の大きさは6畳を割り込んでいることを知った。棚、机、テレビしかないような部屋だった。ベッドを置く隙もないので寝る時だけ布団をしいていた。4畳半ブルースの世界からあまり生活も変わっていないのだなあと思う。 引っ越しがあるので、部屋の掃除をした。底に1〜2センチ残っていた安ウイスキーをシンクに流した。そのまま買い物に出て、寒い寒いといいながら、部屋に戻ってくると、揮発したのかウイスキーの匂いでいっぱいになっていた。 6年ほど前、ストロングゼロにはまり、毎晩ロング缶を飲んでいた。ロング缶は当にびっくりするくらい意識がぶった切れてしまう。労働、帰宅、ストロングゼロ、起床、労働といった感じで毎日がすぎていき、日常があまりにも単調化するので飲むのをやめた。その後、ビール、ハイボールを飲み始めたけれど、炭酸ですぐお腹

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    sukeroc 2020/12/13
  • 岐阜まで行って、黄金色のカツ丼を食べる。大垣市 朝日屋 - 今夜はいやほい

    11月のあたまに、ちょっとした用事があって岐阜に行った。岐阜の大垣という街である。結論からいうと、カツ丼、およびとんかつが美味かったということについての報告である。 大垣 朝日屋 歴史を感じる店構えだ。こういう店は、可もなく不可もない、全くもって古典的な事をやや高めの価格帯で出してくるパターンが多い気がする。偏見かもしれないが、必ずしも外れてもいないのではないかと思う。うまいのだろうか、しかし、休日にこの辺りに空いてる飲店がそもそもあんまりないのだよなと思い、ふらっと入ってみることにした。 店の中も、なかなか味のある大衆堂といった感じである。ちょうどお客さんが出て行ったタイミングだったので、待たずに座ることができた。お茶を飲み、喉を潤し、メニューを凝視した。 家族での来訪が多いのか、小さい子供があれだこれだと楽しそうにはしゃいでいた。何を頼むべきか、他の客が頼んでいるものをツブサに観

    岐阜まで行って、黄金色のカツ丼を食べる。大垣市 朝日屋 - 今夜はいやほい
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    sukeroc 2020/11/27