【AFP=時事】「アラーの名の下に異教徒を殺害しろ」──国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)のメンバーたちにかつてそう命じていたジェシー・モートン(Jesse Morton)氏(38)は現在、別人となって反イスラム原理主義を訴えている。 1年半前に釈放されたモートン氏は今、米ワシントン(Washington)のジョージ・ワシントン大学(George Washington University)で、イスラム過激派思想について研究している。 ペンシルベニア(Pennsylvania)州出身の彼の子ども時代は厳しいものだった。母親に虐待され、助けてくれる人は誰もいなかった。社会が信じられなくなった彼は16歳で家を出て、ドラッグを売りながらストリートで暮らした。「帰属意識がもてず、アメリカ人としてのアイデンティティーも失っていた。何かを求めていた。何でもよかった」と当時を振り返る。 モ