福島・警戒区域 一時帰宅、川内10日から 12日は葛尾 東京電力福島第1原発から20キロ圏内の「警戒区域」への一時帰宅が7日、福島県川内村の住民を対象に10日にスタートすることが決まった。12日には葛尾村でも実施される。政府はその後も順次、住民の安全確保を図りながら、自治体ごとに一時帰宅を行う。市町村長の判断で1世帯2人まで認められる。 川内村には7日午前、政府から「10日に実施する」との連絡があった。村が10日の一時帰宅対象となる東部の約70世帯と連絡を取った結果、参加を希望したのは49世帯78人だった。不参加の世帯は高齢者や1人暮らしの住民が多かったという。 村は2回目を12日に行うことも決め、対象となる西部の約50世帯に8日から参加の意向調査を行う。 遠藤雄幸村長は「政府から示された日程がいったん撤回されたが、村民の切実な要望をかなえることができてほっとしている」と話した。