旧土佐藩主山内家の資料を収蔵、展示するため、高知城(高知市丸ノ内)の南東で2014年度末の開館を目指す新資料館について、高知県は22日、基本設計案を県議会文化厚生委員会で公表した。 外観のデザインに、委員からは「高知らしさがなく無機質だ」などと異論が相次いだ。 新資料館は、免震構造の鉄筋コンクリート3階建て延べ約4840平方メートル。津波対策で2階を収蔵庫、3階を展示室とし、2階喫茶室にテラスを設け、3階の一部をガラス張りにする。 1階にはホール、観光ガイダンスコーナー、研修室などを設置。北東部分は柱だけの「ピロティ」で、バス5台分の乗降スペースを確保する。また、壁や屋根をチタン亜鉛合金で覆って耐久性を高めるとした。建築費(概算)は29億2000万円。 委員は「森林の多い県らしく、木を意識した外観にできないのか」「高知城との一体感が表現されてない」などと批判。バスの乗降スペースも「降車後に