ただ、これまでのところ「カイゼン」方式への信頼は揺らいでおらず、今回の大量リコールは、トヨタ自身がカイゼン精神を忘れたことが原因との論調が主流となっている。 RSMマクグラドレーの製造コンサルティング担当統括、トム・マーフィー氏は「(トヨタでは)一部のプロセスに問題が生じたが、トヨタの生産方式全体を否定することはできない」と述べた。 <部品メーカーの削減> トヨタに関する複数の著作があるジェフリー・ライカー・ミシガン大学教授も、同じ意見だ。 同教授は、部品メーカー1社や一部の技術的な問題のために、トヨタの生産方式を退けることはできないと主張。 「個人的にはトヨタの生産方式問題があったとは思わない」と述べた。 今回のリコールで問題になったアクセルペダルは、米インディアナ州のCTSCTS.Nが製造。新型「プリウス」のブレーキ不具合は、日本で設計したアンチロック・ブレーキ・システム(ABS)の電