ベン・ウィショーとジュディ・デンチが『スカイフォール』の脚本家であるジョン・ローガンと再び組んだお芝居、『ピーターとアリス』(Peter and Alice)をノエル・カワード座で見てきた。 これはJ・M・バリーの『ピーターパン』のモデルになったピーター・ルウェイン・デイヴィスとルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』のアリスのモデルとなったアリス・リデルの邂逅(実際に起こった出会いをもとにしているらしい)を描いたものである。まあ一言で言うと若いピーターと老いたアリスがそれぞれの「世界で最も有名な児童文学の主人公になる」という特異な経験を交換しあう話、ということになるのかもしれないが、すごく面白いけど実につらい話だった。 と、いうのも、アリスもピーターもバリーとキャロルという作家と出会ったことでその後の人生を変えられてしまったというか、子供にしては強烈すぎる体験をし(2人とも性的虐待はされ