腎障害マウスに腎臓の前駆細胞を移植、治療効果を検証 京都大学は7月22日、iPS細胞研究所(CiRA)の豊原敬文研究員、長船健二教授らの研究グループが、腎臓の再生医療に関する共同研究において、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作製した腎前駆細胞の移植により、マウスの急性腎障害(Acute Kidney Injury; AKI)による腎機能障害や腎組織障害が軽減することを発見したと発表した。この研究は、アステラス製薬株式会社との共同研究で行われ、研究成果は米科学雑誌「Stem Cells Translational Medicine」に7月21日付でオンライン公開されている。 画像はリリースより AKIでは、処置を行った患者でも60%程度は死に至る。これまでの処置では、AKIにより受けた腎臓のダメージを軽減することはできておらず、ヒトiPS細胞を使った細胞移植が新しい治療の選択肢の1つとして
創薬研究やバイオプローブの開発において、しばしば問題になるのが分子の膜透過性。特にオリゴヌクレオチドやタンパク質などの大きな分子は膜透過効率が低く、医薬応用の大きな障害となります。今回は分子の性質をうまくつかって、その障害の解決に取り組んでいる一例を紹介したいと思います。 細胞膜のなかに入りたい 膜透過効率を上げる手法として、「膜透過性ペプチド」(Cell-Penetrating Peptide:CPP)を利用する方法があります。CPPはアルギニンを多く含んだ塩基性のペプチドで、細胞膜を能動的に透過することが知られているからです。従って、取り込ませたいタンパク質やペプチドなどにCPPを結合させると、効率的に細胞内へ導入することができます。 しかし、CPPは細胞毒性を持つ、必ず機能するとは限らない(当たり前ですが)などの問題があります。 そこでCPPによらない、新しい膜透過機構として、膜透過
仏トリムイユの動物園で飼育されるヘビ(2015年7月15日撮影、資料写真)。(c)AFP/Guillaume SOUVANT 【7月24日 AFP】ブラジルで、4本の足がある新種のヘビの化石を発見したとの研究結果を23日、英独の科学者らが率いる研究チームが発表した。ヘビの祖先が海洋生物ではなく陸上の穴居性動物だったことを示す発見だという。 「テトラポドフィス・アンプレクトゥス(Tetrapodophis amplectus)」と名付けられた新種のヘビの化石はブラジル北東部にある白亜紀初期(1億4600万~1億年前)のクラト層(Crato Formation)で発掘された。4本の足があるヘビの化石が見つかったのは今回が初めて。 米科学誌サイエンス(Science)に掲載された論文によると、テトラポドフィス・アンプレクトゥスは、獲物を締め付け、丸のみするための柔軟な胴体や顎など、現代のヘビと同
催しものの案内です。 (2015年)9月10日(木)18時30分より、東京・八重洲の八重洲ブックセンター本店で、東京大学大学院総合文化研究科教授の石浦章一さんによる「本当にあった狂気の科学」という題の講演会がおこなわれます。主催は八重洲ブックセンター。協賛は出版社の東京化学同人。 これは、石浦さんらが翻訳した『狂気の科学 真面目な科学者たちの奇態な実験』(レト・U・シュナイダー著、東京化学同人)が(2015年)5月に刊行されたことを記念してのもの。 出版社の内容説明によると、この本に書かれてある「狂気の科学」は、「アヤシイ実験」で、たとえば、イグ・ノーベル賞を受賞するようなものもあるといいます。 目次には、「水から木」「感電と去勢」「バナナタワーの建設」「鏡の中のサル」など、90ほどの見出しが並んでいます。「狂気の科学」といえる研究をひとつずつ紹介していくつくりになっています。 講演会では
プロモーションVTR U-STREAM生放送 パンフレットダウンロード(PDF) 日時 2015年7月31日(金)16:00~17:30(開場:15:40) 会場 神戸国際会議場 メインホール 〒650-0046 神戸市中央区港島中町6-9-1 参加方法 参加費:無料 事前参加申込不要 定員:670名 Speakers 青い光で記憶を消す ~心の仕組みとその基盤~ 林(高木) 朗子(東京大学大学院医学系研究科・特任講師) 要旨: 私たちの心の座はどこにあるのかと考えた場合、おそらく脳がその多くの機能をになうことは間違いがないと思われる。しかし脳という「物質」が、如何にして心という「精神」を作ることが出来るのか?心の仕組みなどという煙に巻いたようなこの難問に挑戦するためには、シンプルなアプローチで攻略の糸口をつかもうと考えた。それが記憶・学習研究である。われわれの心や個性とは、われわれの記憶
新学術領域研究 がん研究分野の特性等を踏まえた支援活動 研究代表者 今井浩三 代表事務局 東京大学医科学研究所 TEL: 03-6409-2424 FAX: 03-6409-2427 事務局担当 武居ゆり E-mail:2-ganshien@ims.u-tokyo.ac.jp 参加申込みフォーム: http://mos-jp.com/shien/sympo2015/ 【支援説明会】10:30 ~ 11:50 「がん研究分野の特性等を踏まえた支援活動」の概要について 研究代表者 今井 浩三 各支援活動班・委員会説明会 総括支援活動班 班長 中村 卓郎 広報委員会 委員長 中村 卓郎 企画委員会 委員長 宮園 浩平 国際交流委員会 委員長 石川 冬木 青少年・市民公開講座実施委員会 委員長 石川 冬木 若手支援委員会 委員長 広田 亨 個体レベルでのがん研究支援活動班 班長 山村 研一(代)
赤ちゃんの脳の研究を進める東京大学の多賀厳太郎教授に、新生児の脳がすでに大人さながらに構造化されていると教えてもらった。多くのしわをもった形状といい、内部のネットワーク構造といい、大人の脳と変わりない域に完成していると。 では、それがどう機能しているのか知るのが研究の方向性だろう。けれど、多賀さんは慎重に述べた。 「実は、ミクロに見ると、まだ足りていないものがあるんです。それは、シナプス形成です」 シナプス形成とは シナプスとは、脳の神経細胞と神経細胞を結びつける接続部位のことだ。 「新生児の時には、たとえて言えば、インターネットのケーブルはとりあえず配置はされてるんだけど、接続してない状況です。生後、シナプスが急激に増えていって、接続されるところが増えていく。シナプスの数を数えた研究がありまして、新生児の時期から生後6カ月から12カ月にかけて急激に増えて、その後、また減っていくと分かって
2015年07月27日 05:00 カテゴリサイエンス最前線〜動物・植物・微生物 ”海のサファイア”、その輝きの秘密 Posted by science_q No Comments No Trackbacks Tweet 【”海のサファイア”、その輝きの秘密】6月22日・ワイズマン研(イスラエル):その妖艶な輝きから海のサファイアとも呼ばれるサフィリナ・カイアシ(Sapphirina copepod)の輝きの秘密が明らかに。 http://t.co/LGrUnKW7nn— サイエンスあれこれ (@sarekore) 2015, 7月 24 【”海のサファイア”、その輝きの秘密】 6月22日・ワイズマン研(イスラエル): その妖艶な輝きから海のサファイアとも呼ばれるサフィリナ・カイアシ(Sapphirina copepod)のオス。輝くのはオスだけで、背中の細胞内に埋め込まれた、六角形のグア
大日本住友製薬、京都大学iPS細胞研究所、日立製作所の3者は7月24日、ヒトiPS細胞による世界初のパーキンソン病治療法の実用化に向け、共同研究に着手したと発表した。同研究は、経済産業省と日本医療研究開発機構の2015年度の「再生医療の産業化に向けた評価基盤技術開発事業」として5月に新規採択されたもの。同研究では、ドパミン神経前駆細胞の生産方法などに関する基盤技術と評価手法を開発し、高い安全性と一定の品質を確保した細胞を効率的に大量生産し、安定供給するための生産方法などを確立する。 同研究の実施期間は7月10日~16年3月末。 また同研究と並行して京大が、患者由来のiPS細胞から作成したドパミン神経前駆細胞の自家移植に関する臨床研究の計画書をまとめ、16年以降にこの臨床研究を始める。そして臨床研究の2~3年後を目途に京大か大日本住友が臨床試験を実施する計画だ。
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