津なぎさまち(津市)と中部国際空港(愛知県常滑市)を高速船で結ぶ「津航路」の利用者が2016年度、15年度より約1万5700人増えた。 同空港と三重県松阪市を結んだ「松阪航路」の休止や伊勢志摩サミットが影響したとみられ、津市は「知名度をアップさせ、一層利用者を増やしたい」と喜ぶ。ただ、利用者は過去数年は小さな増減を繰り返し、増え幅はこの範囲内に収まるともいえ、今後どう魅力向上を図るかが課題だ。 今月19日、中部空港から家族旅行に出かけるため津なぎさまちを訪れた津市の会社員男性(54)は「中部空港まで乗り換えなしで行くことができ、便利だ」と笑顔を見せた。鉄道で名古屋を経て行くより速く、仕事でも津航路を利用しているという。「朝の飛行機に合わせて便数が増えるともっといい」と話す。 15年度に約26万1900人だった津航路の利用者は約1万5700人増え、16年度は約27万7600人になった。16年