テレビのバラエティー番組などでおなじみのゾマホン・ルフィン駐日ベナン共和国大使は31日午前、小野寺五典(いつのり)防衛相と防衛省で会談し、ベナンの人材育成や日本との防衛交流の強化を要請した。 ゾマホン氏は、鍵を取り出して「ベナンの形は鍵みたいだ。アフリカをよく理解するにはベナンから分からないと」と同国の重要性を力説した。これに対し、小野寺氏は、軍事情報を収集するため、アフリカ地域に派遣する防衛駐在官を今年度中に7カ国増やす方針を説明した上で、「防衛省はアフリカをこれから重視する」と強調した。 ゾマホン氏は会談の冒頭、小野寺氏から「随分偉くなりビックリした」とふられると、「早く大使を卒業して日本の首相になりたい」と冗談交じりに軽口をたたいた。会談後には「小野寺氏は防衛相として立派な活躍をしている」と持ち上げた。 ゾマホン氏は平成6年に来日し、2年前にベナンの駐日大使に就任した。