韓国ドラマ『太祖王建(ワンゴン)』第84〜85話に韓非子の話が出てくる。以前にも、このドラマでは高麗の内苑チョンガンが『史記』に言及する場面があったが(2010-05-25「史記読まずの史記知らず」)、今回は高麗改め「摩震」の皇帝クンイェが神童チェ・ウンに、次のように話しかける。「今、司馬遷の史記を見ている。これには韓非子が出てくる。大陸統一後の始皇帝が彼の本を読み、彼と会えたら死んでもいいと申した」「そんな人がおりました。始皇帝は彼に会うため、彼のいる韓に攻撃を」「そうだ、そうだったな。そして彼と会った。だが、周りの謀反で韓非子を登用できず死なせた。残念なことよ」「そうです。人を得るのは大変だということです。始皇帝は彼を得るため、戦まで仕掛け、結局は登用できずに死なせるほど、人の心とは邪悪なものなのです」「全くそのとおり。初志貫徹するのは実に難しいのだ。最初に思ったことを貫きとおすのは、