福島県の佐藤雄平知事は22日、県災害対策本部の会合で、「東京電力から社長が面会したいとの申し入れがあったがお断りした」と、東電の清水正孝社長によるおわびの面会を拒否したことを明らかにした。 佐藤知事はこの後、記者団の取材に応じ、「東電に対する県民の憤りは頂点に達している。今はお会いすべき時期ではない」と理由を説明した。また、東電側には「今はそんなことよりも、事態の収束に全力をあげろ」と命じたことも明らかにした。東電の松井敏彦・福島事務所長が21日夜、申し入れに訪れたという。 東電では16日から、福島県内の避難所などにも、本店などの幹部25人を派遣して謝罪をしようとしているが、「激しいお怒りを受けて避難所内に入れない」(東電関係者)という。 このため、東電側は原発周辺の市町村の首長や議長などへの「おわび行脚」を続けている。 しかし、市町村側の評価は厳しい。飯舘村の菅野典雄村長は産経新聞の取材