2006年06月29日05:40 カテゴリPsychoengineering 家出を知らない子供たち この事件のことを知って、最初に思ったのは、なぜ彼は家出をしなかったかということ。 池内ひろ美の考察の日々: 奈良・母子放火殺人 なぜ彼は義母子を殺したのか? 彼は、ちゃんと自分の言葉で語っている。 「リセットしたかった」 告白しよう。私が今あの世でも塀の向こうでもなく、高層マンションのてっぺんでこうしてblogを書いていられるのは、家出を知っていたからだ。特に父親に殺意を抱くなどしょっちゅうだったし、母親にだってある。殺意を全く抱いたことがないと言い切れるのは妹に対してだけだ。 しかし、その殺意を実行に移したらどうなるかぐらいの想像力はあった。だから家出した。何度もした。懲りずにした。もう学校に行かなくなっていた私がごくたまに学校に行くのは、家出の旅費を少しでも浮かすための学割証をもらいに
秋田小一男児殺害事件についてあまり関心はなくなんとなく耳にする程度の情報しかないのだが、世相としてみると話題は依然続いており、世相のログとしてちょっとだけ印象を書いておいてもいいかもしれない。もっとも一部で馬鹿呼ばわりされている当ブログにさらにこんなことを書くのもなとも思うが。いずれにせよ、今回のエントリはあまり考えたものではなく素直に自分の印象だけだ。なお、この話題について週刊誌的な記事は事件発生前後に少し目を通したが、その後は関心がなくほとんど読んでもいない。基本的なところで私は事件を勘違いしているかもしれない。 まず目下の秋田小一男児殺害事件だが、米山豪憲君(七)の死体遺棄容疑で逮捕された畠山鈴香容疑者(三十三)が犯人だという印象は私の心の中では少しぼんやりとしている。が、犯罪に関わっていたことはほぼ間違いないのではないかとは思うし、死体遺棄については確かだろう。 犯罪に関わった畠山
奈良県田原本町の医師(四七)の家がその長男の放火で全焼し、母子三人が死亡した事件について、この手の事件がいつもそうであるように、私は関心を持っていなかった。事件の概要すら理解していなかった。少年の父親も焼死していたと思っていたくらいである。たまたまラジオを聞いていて、父親が存命であることを知り、知った途端、事件の印象は激変した。私のその印象は率直に言って妄想に近いものだろう。これが事件の真相だとはまるで思わない。この事件には外面的にはそれほどのミステリーはなく、事件の核心は少年の心の中にある。私はその少年の心を洞察するわけでもない。できないし、率直に言ってあまりしたくない。そして、このことは、本当は書かないほうがいいのかもしれないが、簡素にだけ書いておこう。 最初この事件をなんとなく知ったとき、少年はなぜ家出しなかったのかと思った。自分のなかに殺意を抱えるより、憎む対象と無関係になりたいと
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