コミュニケーション戦略は7つの戦略論の積み重ねでできていると書いてきましたが、今回はその真ん中、4層目のダイレクトの戦略論を書きます。この連載の読者のみなさんは、きっとマス広告の世界で経験を積んできた方が多く、ダイレクトに関してはそれほど詳しくないのでは?と想像しています。しかし、アメリカではすでにマーケティングバジェットの半分以上はダイレクトが占めていると言われているだけでなく、テクノロジーの進化によって広告のフロンティアを切り開いているネット広告の理論も、まさにダイレクトレスポンス広告の考え方そのもの。誰もが「関係ない」では済まされないくらい大切な戦略論になっているのです。 「ダイレクト」と言うと、ダイレクトメールを使ったコミュニケーションや通販広告、インフォマーシャルを思い浮かべる人もいるでしょうが、それはほんの一部。ここで「ダイレクト」と表現しているものの中には、正確には「ダイレク