昨日、各紙で大々的に報道されたのでご覧になった方も多いと思いますが、京都大学の研究者がマウスの尾からとった皮膚(繊維芽)細胞に4つの遺伝子を導入して、どんな細胞にでもなれる未分化な細胞へと誘導することに成功したとのことです。 アイディア自体は大学生でも思いつくようなもので、哺乳類の胚を壊して取り出したどんなものにでも分化できる幹細胞(ES細胞)で働いている遺伝子を、分化した皮膚の細胞に導入したのです。ES細胞で働いている代表的な遺伝子は24あるようなのですが、それを全部入れたのではなく(おそらく、そうした試みをやった研究者はたくさんいるはずです)そのうちから特定の4つを入れたものがそういう性質を持つことがわかったというところがすごい発見です。 まだ本当にES細胞と同じ細胞になったというところまで詳しく調べていないのかもしれませんが、マウスの皮下に注射するといろいろな種類の細胞を含んだがん(
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