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ブックマーク / newsnews.exblog.jp (35)

  • 原発事故報道の裏で進むメディアの「選別」 | ニュースの現場で考えること

    4月上旬の平日、午前中のことだった。旅先のホテルで何となくテレビを付けっぱなしにしていた。正確な日にちや時間は覚えていない。ニュース・ショーだったことは間違いないが、どの局のどの番組だったかの記憶も曖昧である。それを語った人の名前も忘れた。しかし、その瞬間の、画面に向かって思わず、「そりゃないだろ」と叫び出したくなるような感覚は、今も忘れない。福島第一原発の事故現場の地図か何かを背景に、画面のアナウンサーだかキャスターだかは、おおむね、こういう趣旨のことを語ったのである。 「(原発事故の状況について)福島の現地対策部と東京の東電社、保安院では、それぞれ言う内容が違う。当に困る。どれが当なのか、国民は分からない。政府は、発表を一化してきちんと対応すべきじゃないか。早くひとつにまとめて下さい」 まったく、何を言っているのか、である。報道機関であるなら、「発表内容がなぜ違うのか」の要因

    原発事故報道の裏で進むメディアの「選別」 | ニュースの現場で考えること
  • 検察裏金に関する原口大臣発言 | ニュースの現場で考えること

    原口総務大臣が、検察庁を含めた中央省庁の裏金問題について、実態把握に乗り出すと述べた。2日前のことである。どんどんやってもらいたいと思う。そもそも、国家会計の元締である財務省が架空予算を計上するような国である。気で調査すれば、裏金やら予算の流用やらは、次から次へと出てきて、収拾がつかなくなるのではないか。そして、そういった税金の不正使用を暴いて国庫に返納させる方が、豪勢な舞台での「事業仕分け」よりも、よっぽど実益がありそうだと、私は感じている。 全国市民オンブズマン連絡会議の調査によれば、全国の自治体で2006-2008年10月に発覚した分に限っても、裏金の返還額は29億円を超えている。その後も「裏金」問題はあちこちで発覚し、というよりも、発覚しすぎて、もう記憶しきれないほどだ。オンブズマン会議のブログ「事務局日誌」を見ていると、「はぁぁ」と溜め息の連続だ。最近に限っても、「横浜市で裏金

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  • 検察官リークを事実と認定した判決 | ニュースの現場で考えること

    東京地検特捜部の元検事、郷原伸郎氏の「検察の正義」(ちくま新書)を読んでいたら、ライブドア事件に関連し、ライブドア株で損失を被った機関投資家が、ライブドアに損害賠償を求めた民事事件について触れたくだりがあった。 裁判自体の筋立ては、ややこしいので省略するが、郷原氏の著作(83~84頁)によると、この裁判の判決理由の中では「…検察官が、司法記者クラブに加盟する複数の報道機関の記者に、報道されることを前提として…容疑事実の一部を伝達したこと」が認定され、さらに「…検察官によって粉飾決算容疑についてのリークが行われた事実を正面から認定し」たのだという。また昨年5月には、一般株主がライブドアを相手に起こしていた、同様の損害賠償訴訟においても「検察官のリークの事実を認定した上で」判決が言い渡されたという。 判決については、「御器谷法律事務所」さん、「弁護士阪口徳雄の自由発言」さんのページで、要点が解

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  • 「小沢疑惑を広めたから特捜部の捜査は価値がある」のか? | ニュースの現場で考えること

    ふだんはあまり顧みることもないが、ごくごくたまに、「新聞倫理綱領」に目を通すことがある。新聞協会が創立時につくったもので、現在は2000年6月の改訂版が最新の綱領だ。どういう内容かは、新聞協会のHPのこの頁で閲覧できる。皮肉でも何でもなく、この種の文章は、それ自体は実に美しい。憲法(とくに前文)や世界人権宣言も同様である。そして、だからこそ、その文章の崇高な理念と現実の差異を見せつけられると、表現のしようがないほど、がっくり来ることがある。 新聞倫理綱領はそう長い文章ではない。その中でも、私がとくにアンダーラインを引きたくなるのは、以下のような箇所だろうか。 <国民の「知る権利」は民主主義社会をささえる普遍の原理である。この権利は、言論・表現の自由のもと、高い倫理意識を備え、あらゆる権力から独立したメディアが存在して初めて保障される。> <……すべての新聞人は、その責務をまっとうするため、

    「小沢疑惑を広めたから特捜部の捜査は価値がある」のか? | ニュースの現場で考えること
  • 「報道」とは結局、何なのか。 | ニュースの現場で考えること

    夜になって、東京は雪になった。重く、湿った、札幌でいえば3月のような雪である。たぶん、明日の朝は通勤・通学でたいへんな思いをする人も多いだろう。 数日前、「リクルート事件・江副浩正の真実」(中央公論新社)を読み終えた。リクルート事件が表面化したのは、1988年だからもう12年22年も前のことだ。リクルート事件の関連書籍はほとんど読み尽くしたつもりだったが、この江副氏のは出色である。 御承知の方も多いと思うが、リクルート事件は、川崎市の助役に対し、リクルートコスモス社(当時の社名)が未公開株を譲渡していたことを朝日新聞が報道したことに端を発している。取材に当たったのは、朝日の横浜・川崎両支局の若い記者で、それを指揮したのが、調査報道の旗手として知られた山博氏だった。少し前、山氏と事をしながら、調査報道とは何か、といったテーマで話をさせてもらったことがある。「なるほど」と感心することが

    「報道」とは結局、何なのか。 | ニュースの現場で考えること
  • 「リーク批判」に対する新聞の「言い分」 | ニュースの現場で考えること

    小沢一郎民主党幹事長の資金疑惑問題に関連し、ここ数日、報道の表現方法が微妙に変化を始めている。多くのみなさんも、それに気付いていると思う。例えば、これまでは「……ということが関係者の話で分かった」となっていたのに、「……と供述していることが石川容疑者側の関係者への取材で分かった」「……ということが小沢氏側の関係者への取材で判明した」といった表現が増えているように思う。とくに、2、3日前からのテレビのニュースでは、この種の表現が間違いなく増えている。 「検察情報の垂れ流しではないか」との批判に対抗したものだと思われるが、しかし、相変わらず、「……ということが東京地検特捜部の関係者への取材で分かった」という例は、ほとんどない。「地検関係者」「捜査関係者」もほとんどない。「地検関係者への取材で分かった」といった書き方をすれば、おそらく、東京・司法記者クラブの地検担当記者たちは、かなりの確率で「出

    「リーク批判」に対する新聞の「言い分」 | ニュースの現場で考えること
  • 検察の「伝統」 | ニュースの現場で考えること

    小沢氏疑惑の一連の報道を眺めながら、あらためて検察・警察の捜査とはなんぞや、といったことをつらつら考えている。 魚住昭氏の「特捜検察の闇」の中に、こんな一節が出てくる。大阪・東京両地検で特捜部の検事だった田中森一氏が、大阪地検特捜部で大阪府庁の贈収賄事件を捜査していた1985年ごろの話である。大阪府では、1979年まで知事は黒田了一氏だった(1期目は社会党と共産党推薦、2期目は共産党推薦)。 <以下引用> ……強制捜査の着手には上司の決裁が必要だ。田中は手書きの報告書を携えて検事正室へ行った。当時の検事正は「ライオン丸」というあだ名の強面の男だった。 田中は報告書を差し出し、捜査経過を説明し始めた。検事正はさっと報告書に目を通した後、両切りのピースを一取り出した。それでテーブルをとんとんと叩きながら、いきなり怒鳴った。 「たかが5000万円(のわいろ=高田挿入)で、お前、大阪共産党の天

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  • 「捜査情報」は「捜査情報」と明示せよ | ニュースの現場で考えること

    のメディアは、当に「事件」が好きだな、と思う。質的にも量的にも事件報道の過剰ぶりは、日頃から強い違和感を抱いている。ほんとうに、分量多すぎ、である。しかも移り身が速い。次から次へと事件は消費されていくから、例えば、数カ月前はどんな事件が紙面に踊っていたか、すぐには定かに思い出せないほどだ。 たしか、昨年の秋頃は、埼玉や鳥取の「婚活詐欺」「婚活殺人」で非常に盛り上がっていた。朝日か読売か忘れてしまったが、第一報は1面だった記憶がある。1面掲載というくらいだから、たぶん社会を揺るがす大事件だと編集責任者は思ったのだろうけど、あれは、その後、いったいどうなったのか? このところ、新聞は「小沢疑惑」一色である。 小沢氏の資金問題に関する各紙の記事を読んでいて、「おんや?」と気付いたことがある。たぶん、とっくに大勢の方が気付いていると思う。それは「原稿の書き方」である。裁判員制度の導入に際し、

    「捜査情報」は「捜査情報」と明示せよ | ニュースの現場で考えること
  • リークと守秘義務 | ニュースの現場で考えること

    小沢疑惑関連で、もう一つ。検察リークを鵜呑みに、それを無批判に報道することの、あまりのひどさに、東京地検特捜部の関係者を刑事告発する動きがあったらしい。「国家公務員第百条第一項の守秘義務」に違反した、という容疑である。 今回の局面では、こういう動きが出てくるのも当然だろうとは思う。民主党を中心とした連立政権誕生以降の捜査の動きを観察していれば、多くの人が強い違和感を抱いたはずである。仮に報道する側が「地検は正しい」と思ったとしても、そうは思わない国民が多数いるのは事実である。だとしたら、国民・読者の疑問に答えるのが報道機関である以上、検察の動きに批判的な識者の声を集めるといった程度の工夫はあってもよい。 で、話は戻るが、検察のリークをけしからんとして、それを罪に問おうとする動きには、私は若干の疑問を持つ。相手が捜査当局であれ、一般官庁であれ、取材活動においては、情報を引き出すのが記者の仕事

    リークと守秘義務 | ニュースの現場で考えること
  • 記者クラブ開放問題と、そのキモ | ニュースの現場で考えること

    例によって、またまたブログの更新をサボっているうちに3カ月が過ぎてしまった。早いものである。前回のエントリは梅雨前だったのに、もう夏は終わり、自宅の周りでは、コオロギも鳴いている。東京の朝晩は完全に秋になった。 総選挙で民主党が圧勝し、新内閣が来週発足する。それに伴って、記者クラブ問題がどうなるかが注目を浴び始めた。主要新聞・テレビ等が、政権交代に伴う記者クラブ問題をほとんど報じていないので分かりにくいが、ネット上ではフリーランスの方々が、いくつかそれに関する論考を提示している。 ■大手メディアが決して報じない、「メディア改革」という重要政策の中身 ■鳩山新政権は記者クラブ開放という歴史的な一歩を踏み出せるか ■「記者クラブ開放」で日のジャーナリズムは変われるか? 組織の生き残りを賭け、メディアの新たな競争が始まる 民主党代表等の会見はこれまで外国メディア、フリー記者らにも開放されてきた

    記者クラブ開放問題と、そのキモ | ニュースの現場で考えること
    t2-news
    t2-news 2009/09/07
    なるほど>本当のキモは「取材する側だけでなく、取材される側(=取材してもらいたい側、市民の側)も開放せよ」である。
  • 役所や業者から記者クラブの記者へ現金が。かつての韓国の話 | ニュースの現場で考えること

    何週間か前のことだが、京都の大学から声がかかり、一般の講義やメディア関係のゼミのいくつかで、講演してきた。「日のメディアはいま、どんな病気にかかっているのか」「処方箋はあるのか」みたいなテーマが、中心だった。で、夜は連日飲み会である。私くらいの年齢になると、若い学生さんたちと膝を交えて話す機会はそう多くないから、こういう時間は当にありがたい。何かの役に立てるのであれば、都合の許す限り、どこでも、そういう機会をつくりたいと思う。 で、その京都で、ある大学院生に会い、種々の話をした。彼は記者クラブ問題を題材に論文を書いているのだけれど、その際、手渡された資料を読みながら、私は仰天してしまった。知らなかった。舞台は日ではなく、韓国である。しかし、記者クラブをめぐって、かの国にこんな「事件」があったとは。 よく知られているように、韓国には、ほんの数年前まで、日の記者クラブと同様の記者クラブ

    役所や業者から記者クラブの記者へ現金が。かつての韓国の話 | ニュースの現場で考えること
  • 米紙、日本メディアのヘタレぶりを大批判 | ニュースの現場で考えること

    民主党・小沢前代表の秘書が逮捕された事件に関連して、ニューヨーク・タイムズが、日メディアのヘタレぶりを記事にしている。欧米の新聞にも相当にひどいものはあるし、「さすがニューヨーク・タイムズ」とか無原則に褒めるつもりはないが、こういう記事を読むと、やはり、ため息の連続である。 記事は、「In Reporting a Scandal, the Media Are Accused of Just Listening」というタイトルで、原文はここにある。内容については、「金融そして時々」さんのブログ記事、 「ニューヨーク・タイムズ、検察に媚びる日の新聞を切る」に詳しい。要するに、「小沢スキャンダルのとき、日のメディアは検察当局からのリークを垂れ流しただけじゃないか」というものだ。検察の捜査に疑問を差し挟む報道はほとんどなかったじゃないか、と。この記事の中で、上智大学の田島教授は、メディアは

    米紙、日本メディアのヘタレぶりを大批判 | ニュースの現場で考えること
  • 「リーク」の現場は、こんな感じである | ニュースの現場で考えること

    もう10年強も前の話である。 私は当時、東京・日橋の日銀行記者クラブ(金融記者クラブ)に所属していた。日銀の記者クラブは、日銀の正面に向かって左側の、背の低い建物の1Fにある。ちょうど北海道拓殖銀の破綻処理が進行し、日債券信用銀行(日債銀)や日長期信用銀行(長銀)の経営不安が表面化し、各社が激しい取材合戦を繰り広げていた。日銀クラブ詰めの記者は、民間銀行だけでなく、日銀体や生保も損保夫もカバーしているから、やたらめったら忙しい。しかも、「大蔵省・日銀の接待汚職事件」も起きた。日銀が東京地検の家宅捜索を受け、総裁が辞め、新総裁に先日亡くなった速水優さんが就任する、そんな慌ただしい日々が来る日も来る日も続いていた。 そんな最中のことだ。 ある晩、ある他社の記者と神田で飲んだ。そして「おたくの記事は間違いや飛ばしが多いねえ」とか、適当にからっていたところ、彼が突然、「弁明」を始めたので

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  • 「容疑者=犯人」報道は、やっぱり続く。 | ニュースの現場で考えること

    裁判員制度と報道の関係は、どうあるべきか。それに対する報道機関の姿勢を問うような「逮捕劇」が、裁判員制度がスタートしたまさにその日に起きた。「中央大学教授殺害事件」での、元教え子の逮捕である。 それを伝える新聞やテレビを見て、違和感を感じた人も多いのではないか。 裁判員裁判の開始に向けて、事件報道のあり方を変える。新たな報道指針をつくる。そういったことをマスコミ各社はうたっていたはずなのに、実際の報道は、これまでとほとんど変わったところがないように思えるからだ。新聞に限っていえば、確かに各社は工夫を凝らし、記事表現の方法を(一部ではあるが)変えている。「・・・と供述していることが、捜査部への取材で分かった」というスタイルは、その典型だ。各社によって表現方法の際はあるが、これが裁判員制度下での記事表現で、一番目立つようになったスタイルだ。 この種の表現は、これは捜査当局への公式発表ではあり

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  • 「危機」と「金儲け」 | ニュースの現場で考えること

    「クーリエ・ジャポン」に連載されている、森巣博さんの「越境者的ニッポン」がおもしろい。6月号も、なかなかであった。少し前の、北朝鮮による「テポドン発射まつり」を題材にした内容だが、あの一連の騒動、とくに日政府や防衛省などの言動を、ここまで的確に、辛辣に、或いは揶揄し、おもしろおかしく記したものは、ほかにないのではないか。 とくに、一連の騒動の隠れた主人公は、三菱重工業ではないのか、という後段のくだりは出色である。あの騒動の最中、国民の前で「展示」された地対空誘導弾パトリオット3(PAC3)について云えば、04年のアメリカ陸軍の購入費は一発当たり、約4800万円。ところが、PAC3を日でライセンス生産する三菱重工から陸上自衛隊が購入すると、なんとなんと、4億円から5億円なのだという。 戦争は金儲けなのである。ロンドン支局時代も、それは実感した(→「戦争が好きな人はいないよ」) 「危機」が

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  • 「きれいごと」と「闘い」 | ニュースの現場で考えること

    岩波書店の月刊誌「世界」に、神保太郎氏という筆名の方の、メディア批評が連載されている。毎回、もっともだな、と感じ入りながら読んでいる。ただ、一方では、「しかし」との強い思いが消えぬ。 時々、私はジャーナリズム関係の講演やシンポジウムを聞きに行く。先だっても都内の大学で、新聞労連の委員長さんも出席したシンポを聞きに出かけた。やはり、良いことを言っている。心底、そう思う。ただ、ここでも「しかし」である。 或いは、(とばっちりのような形になって申し訳ないが)、有名なガ島通信に最近、「草彅さん報道に見るマスメディアの病理」というエントリがあった。細かな部分には異論もあるが、だいたいにおいて、納得できる内容だった。まさに、日事件事故報道の病的症状は、末期と呼ぶに相応しいからだ。ただし、ここでも、「しかしなあ」と思うのである。 「世界」に連載中の神保太郎氏は、私の記憶では、連載初期、自分はメディア

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    t2-news
    t2-news 2009/05/11
    足下で闘え
  • どうやって呪縛を解くか | ニュースの現場で考えること

    少し前、高知新聞の編集局次長兼編集委員だった依光隆明さんが、朝日新聞にヘッドハンティングされ、話題になった。週刊文春12月4日号が「朝日大赤字 51歳地方紙エースを引き抜いて…」という記事を掲載していたから、記憶している人も多いと思う。依光さんは、2001年に「高知県庁の闇融資事件」取材班代表として日新聞協会賞を受賞している。依光さんのような「大物」の転籍は、日では非常に珍しい。 数日前のある晩、その依光さんと東京で会い、酒席を一緒させてもらった。高知は私の郷里でもあり、依光さんとは、以前から時折会って、種々の話をさせてもらっている。3歳年上の依光さんは、当に自由奔放な発想の持ち主だ。新聞・ジャーナリズムに対する情熱と、そして危機感は相当に強く、しかし、それを明るく、ひょいひょいと切り開いて行くような、独特の雰囲気がある。 依光さんの発想は、最近出版された 「『個』としてのジャーナリ

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  • 「渋谷事件」と当局依存の大メディア | ニュースの現場で考えること

    ロンドンは11月3日から日付が変わり、4日になった。いずれにしろ、真夜中である。雨が音もなく降っている。 そんな秋の夜長、例の麻生首相邸見学ツアーの逮捕の模様を、あちこちのサイトで見た。 (1)「渋谷事件」の争点と総選挙 (2)なんだ、なんだ、だまし打ちジャン。⇒「渋谷署警察官との事前打ち合わせ@ハチ公前」に公安のタコが映っちゃってるぞ(笑) (3)〔動画〕麻生邸見学「デモ」主催側は警察官と事前打ち合わせ いくらなんでもひどすぎる、という見のような「事件」である。「公安」VS「デモ隊」と言えば、公安警察官がどさくさの中で勝手に転ぶ「転び公妨」が、しばしば行われていた。要するに、警察の自作自演であり、事件を「つくる」のである。事と次第によっては、それが許容される場合もないではない、と思う。 しかし、今回の「渋谷事件」は、ビデオ映像などを見る限り、警察官による単なる弱い者イジメでしかない。巨

    「渋谷事件」と当局依存の大メディア | ニュースの現場で考えること
    t2-news
    t2-news 2008/11/04
    ネットも発達した現代において、そんな欠陥だらけの事件記事が、世間で通用するはずはないのだ。
  • 高知白バイ「事件」 | ニュースの現場で考えること

    以前から、ずっと気になっていたのが、高知県の「白バイ事故」である。過日、youtubeにアップされていた、地元民放の特集番組を、まとめて見た。 高知白バイ衝突死 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) このほかにも、ネット上には、事故の様子、その後の裁判の経過などに関する情報がたくさんある。直接取材したわけでもないが、ざっと見て、「ああ、やっぱり」と思わざるを得なかった。警察は「証拠をつくる」「事件をつくる」のである。 警察が、自らの不都合を隠すために、ウソをつき通す姿は、裏金問題のときに、イヤと言うほど、見せつけられた。そして、志布志事件や、この白バイ事件のことを知るにつけ、いったい、彼らは何のために、こんなことを続けているのか、と思う。そして、そうした刃が単なる個人に向かってきたときの、恐ろしさを思わずには居られない。 そうした警察を「国家権力」と言うには、恰好

    高知白バイ「事件」 | ニュースの現場で考えること
    t2-news
    t2-news 2008/11/03
    「どうでも良い事件事故報道などは脇に置き、こういう事実こそ、もっともっと報道されてしかるべきなのだ。」CommentsAdd Star
  • 裁判員制度を前に? こんなアンケートやって、どうするつもりか。 | ニュースの現場で考えること

    これを見たとき、最初は何かの冗談ではないのか、と思った。しかし、どうやら気らしい。 「MSN産経ニュース」が、あたなの判決を募集する、というのである。 【あなたの判決は?】歌織被告は無罪? 懲役何年? あなたはどう裁く…28日判決を前にアンケート  (以下は引用) あなたはどう裁く-? 東京都渋谷区の外資系金融会社社員、三橋祐輔さん=当時(30)=の切断遺体が見つかった事件で、殺人と死体損壊・遺棄の罪に問われた、歌織被告(33)の判決公判が、今月28日に東京地裁で開かれます。懲役20年を求刑する検察と無罪・医療観察処分を求める弁護側が真っ向から対立する中、MSN産経ニュースではあなたの判決を募集します。 前回の公判(4月10日)で検察側は「完全責任能力があった」として懲役20年を求刑し、弁護側は責任能力を否定して無罪を主張。真っ向から対立する中、判決に注目が集まっています。 MSN産経

    裁判員制度を前に? こんなアンケートやって、どうするつもりか。 | ニュースの現場で考えること
    t2-news
    t2-news 2008/04/19
    web2.0の悪しき例かな。人民裁判(w