初代スマートクーペの前期モデル(左)と、途中からフォーツークーペと名前が変わった後期モデル(画像クリックで拡大) 「スマート」ってクルマ、ご存じですか? そう、あの人を食ったような小ささの、サイコロみたいなヤツ、たまに街中なんかで、ちゃんと走っているところを見かけることもあるかと思います。 実はあのクルマって、腕時計で知られるスウォッチグループが1990年代の半ばくらいに、「都市型モビリティの未来」みたいなえらく崇高なテーマの元に企画したコミューターが原点になっているんです。で、そこにジョイントしたのが当時のダイムラーベンツ(現ダイムラー)と。両社でマイクロカーカンパニー=MCCという会社を作って、メカニカルなところはダイムラーベンツが主導で開発したクルマなんですね。が、初代の発売直前にあろうことかスウォッチがそのプロジェクトから抜けることになり、結局はダイムラーが初代及び現行型を売り続け