最近読んだ本に、とある先生が毎日、昼食で同じもり蕎麦を食べているという話を読んだ。なんでも、毎日同じ物を食べ続けると、たいして特別なものではなくても、自分の身体がその食べものに適応して、ただのそばが"天下の珍味も及ばぬ、極上の滋味と感じられる" ということだそうです。*1話の主旨としては君も毎日同じ物食べなさいということではなくて、"快楽はある種の反復性のうちに存在する"、ということで、本の読者というのは毎回新しい話が読みたいわけじゃなくてむしろ同じ話が読みたいんだ、みたいなことを論じている話でした。確かに、井上雄彦にまたバスケットの漫画を書いて欲しいし、鳥山明にドラゴンボールみたいな漫画を書いて欲しい、と多くの人が思っていそうですね。同じ物を食べる、と言えば野球のイチロー選手。イチローに密着したドキュメンタリーの番組で、毎昼かならず、奥さんが作り置きしている自家製カレーを食べているという